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TOP > メルマガ「週刊ビジスタニュース」
メルマガ「週刊ビジスタニュース」
●部屋が猥雑の私●
(2008/11/12)
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ビジネスの新しいスタンダード!
■■週刊ビジスタニュース■■   
●部屋が猥雑の私●
http://www.sbcr.jp/bisista/   2008.11.05配信分
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毎週水曜日発行(5週目はお休みします)。

[Index] ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

1.速水健朗「政治メディアとしてのTシャツ」[特別寄稿]

2.成松哲「情報モラル教育は正義の味方!?」[特別寄稿]

3.編集部の現場から
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今号では、ケータイ小説評論家の速水健朗さんにTシャツの政治メディア
としての機能についてご執筆いただきました。大統領選に関する報道が
盛り上がるなか、読んでおきたい内容です。

また、ライターの成松哲さんには情報モラル教育の重要性が叫ばれる
昨今ですが、その実態と現状にあった処方箋について寄稿いただきま
した。ご高覧ください。


前号(山形浩生さんの連載、republic1963さんの特別寄稿を掲載)はこちら。
http://www.sbcr.jp/bisista/mail/art.asp?newsid=3337


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■□ 1.速水健朗「政治メディアとしてのTシャツ」[特別寄稿]
■□
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現職の大統領・副大統領がともに出馬しない米大統領選は1952年以来なのだ
という。その1952年の米大統領選は、広告史・メディア史におけるエポック
としてよく知られている選挙でもある。この選挙に勝ったアイゼンハワー
は、今では当たり前となっている三つのメディア的手法を駆使して大統領
になったのだ。

ひとつはテレビCM。アイゼンハワーは、大統領選で初めてテレビの
スポットCMを活用した候補だった。彼の愛称である「IKE(アイク)」と
書かれたプラカードを持った動物や人間たちがパレードする親しみやすい
アニメーションのタイプ、ドキュメンタリー風に戦争の英雄である
アイゼンハワーの人物像を伝えるタイプ、一般市民の質問にアイゼンハワー
が答えるタイプなど、あらゆる層に届く内容のスポットCMを流したのだ。
対する民主党の候補は、一切テレビを使わずに敗北。これ以降、メディア
をうまく使った側が当選するというのは、大統領選の常識となっていく。

ふたつ目はキャッチフレーズだ。この選挙でアイゼンハワー陣営は
「I LIKE IKE(アイ・ライク・アイク)」というダジャレを選挙の
キャンペーン・コピーとして用いた。また、それをトリコロールのロゴ
タイプにして、キャンペーンの前面に打ち出したのだ。親しみやすさを
アピールするには有効な手段だった。

そして、三つ目はTシャツ。「I LIKE IKE」のキャッチフレーズは、
Tシャツの前面にプリントされ、それを着た選挙スタッフによって選挙
キャンペーンが行われた。日本では、ホリエモンが衆院選に出馬した2005年、
「改革」と書いた黒いTシャツをキャンペーンアイテムとして利用して話題
になったのが記憶に新しいが、これはすでに半世紀も前にアイゼンハワーが
使っていた戦術だったのだ。「24時間テレビ」のように、みんなでおそろい
のTシャツを着て、イベントやキャンペーンを行なうというのは、いまと
なっては当たり前の光景。その始まりは選挙だった。

この1952年当時、テレビが生まれたばかりのメディアだったように、
Tシャツもまた生まれたばかりの新しい衣料だった。

Tシャツの歴史は、第一次世界大戦のフランス軍が開発した下着まで遡る
ことができるといわれる。だが、下着もしくは作業着として生まれた
Tシャツを外着として着ることが当たり前になったのは、第二次世界大戦
も終わった1950年代の頃。マーロン・ブランドやジェームス・ディーンらが
Tシャツ姿で映画に出たことで、世界のティーンエイジャーたちが、それに
憧れるようになり、ジーンズと一緒に若者の定番アイテムとして世界に輸出
された。

Tシャツの普及を1950年代の初頭から半ばと捉えると、それがキャンペーン
アイテムとして用いられ始めたのは、かなり初期のことだ。Tシャツが最初
に選挙に起用されたのは、1948年のこと。当時のニューヨーク市長選に
おけるトマス・E・デューイ陣営は、「Dew It for Dewey」というキャッチ
コピーを印字したTシャツを着てキャンペーンを行った。これが、現代の
キャンペーンTシャツの始まりである。

以後、Tシャツはコカ・コーラやNIKEのロゴを始めとした企業メッセージ
を発する広告手段となり、1960年代にはヒッピーたちによってメッセージ
を伝える道具として使用され、1970年代ニューヨークでは州の観光キャン
ペーン(I LOVE N.Y.キャンペーン)において、おみやげ品の主役となった。
さらに、1980年代にはキース・ヘリングらがTシャツをキャンバスにまで
活用したのだ。

1990年代以降、米でも増えている野外フェスは、見方によってはTシャツ
の即売会だ。日本の夏フェスでも、客は皆好きなバンドのTシャツを着て
いるし、汗や雨で濡れたらそこで買ったTシャツに着替える光景がよく
見られる。CDは売れなくとも、夏フェスは花盛り。音楽産業は近い将来、
収益の大半をTシャツから稼がざるを得ない状況になるかもしれない。

CDというコンテンツの消費が低迷し、替わりに着メロや夏フェスといった
コミュニケーションの部分が商売になる。そんな、「コンテンツ消費から
コミュニケーション消費へ」というスローガンに代表される今どきの消費
傾向においても、着るだけで好きなバンドをアピールできるTシャツは
「コミュニケーション消費」として重宝される重要アイテムだ。

今年の夏フェスにおいて、とあるアーティストがブースで、Tシャツと
最近出したばかりの新刊本を並べて販売したという。すると、Tシャツは
数百枚単位で売れたが、本は十数冊しか売れなかったという。お笑い芸人は
小説を書け! ミュージシャンはTシャツを作れ! ――おそらく、これが
現状の最適解であろう。

さて、アメリカ大統領選だ。このテキストが配信されるのは、選挙の結果も
出ている頃だろうが、両党の候補者だったオバマ、マケイン両陣営ともに、
公式サイトでそれぞれの公式Tシャツを販売していた。

オバマ陣営は「OBAMA`08」というシンプルなプリント柄。あれ、
「CHANGE(改革)」じゃなかったの? と、思ったけれど、そうか、それ
じゃあホリエモンと同じになる。そいつは確かに縁起が悪い(知らないと
は思うが)。一方、マケイン陣営は、「Great AMERIMcCAIN HERO」という
ダジャレネタのTシャツを販売していた。

また、今回の両陣営のCM映像はどうなっているのだろうか。両陣営とも、
テレビ用、ウェブ用に動画を用意しており、それらは以下で見ることが
できる。
http://www.livingroomcandidate.org/

両陣営のCMを見てみると、マケイン陣営のCMは、007シリーズのパロディ
映像でオバマをこき下ろすものや、一昨年ウェブで流行った未来予測
ムービー「EPIC2014」のパロディなど、凝った趣向の映像を多数用意して
いる。それに比して、オバマ側は一本調子で特徴もなく、あまりおもしろ味
はない。

TシャツとCMを見る限りでは、個人的にはマケインの方を支持したくなる
が、必ずしもマケインのメディア戦略がうまいかというと、それはまた
別の話だろう。オバマのキャッチフレーズ「CHANGE」は、もちろん誰でも
知っている。だけど、マケイン陣営のキャッチフレーズって何だったっけ?
さて、結果はいかに。


●速水健朗(はやみず・けんろう)
ケータイ小説評論家。ブロガーとしても著名。
著書に『タイアップの歌謡史』(新書y)、『自分探しが止まらない』
(ソフトバンク新書)、『ケータイ小説的。』(原書房)がある。
共著に『ブログ・オン・ビジネス』、『社内ブログ革命』(ともに日経
BP社)、『アキハバラ発〈00年代〉への問い』(岩波書店)など。
ブログ:犬にかぶらせろ!
http://www.hayamiz.jp/


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■□ 2.成松哲「情報モラル教育は正義の味方!?」[特別寄稿]
■□
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今年3月に文科省が告示した新学習指導要領によると、来年4月以降、
全国の小中学校では、児童生徒が「情報モラル」、つまりネットや
IT機器、サービスを利用する上でのモラルを身につけられるように
教育・指導しなければならないという。

なるほど。いわゆる「学校裏サイト」が社会問題とされ、「モバゲー」や
「前略プロフ」など、子どもに人気のサービスを通じた殺人、傷害、売買春
といった事件も少なくないこのご時世、早期の「情報モラル教育」は喫緊の
課題だ。新学習指導要領に盛り込むことは、一連の事件を受けての措置
としてはそれほど悪くない。しかもボクは、この改正のおかげで、来年度
から小学校に配布される道徳副読本に情報モラルを題材にした短編を書く
仕事にありつけた。情報モラル教育、万々歳だ。

ただし、新学習指導要領には、小学校なら道徳、中学校では道徳と技術家庭
の授業において、「情報モラルに関する指導に留意」(小学校新学習指導
要領・第3章道徳)なんて一文こそあれ、具体的な指導内容は明記されて
いない。はてさて、今日すべき情報モラル教育とは、いったいどんなもの
なのだろう。

ここ数年、各地の教育委員会では、子どものネットの利用実態についての
アンケート調査を積極的に行っている。ざっとググってみただけでも、
平成19年度以降、東京都、滋賀県、兵庫県、宮崎県、横浜市、大阪市、
佐賀市の教委が、地元の児童生徒を対象にネットやケータイに関する
アンケート調査を実施している。子どものネットの利用状況を知ることで、
イマドキの情報モラル教育のあり方を探ろうとしているようだ。

しかし、そんな調査結果など、はっきり言ってどうでもよろしい。小学生の
だいたい2〜3割がケータイを持っており、中学生なら5割、高校生なら
8〜9割と、学齢が上がるごとに所有率は上昇。うち1割弱が多少不愉快
な思いをしたことがあり、半数前後の子どもが学校裏サイトにアクセス
した経験を持つ。こんなことは、想定の範囲内。素人にだって予測、想像
できる。むしろ気にしたいのは、各教委の質問項目だ。

実は、各教委のアンケートの内容は似たり寄ったり。「パソコンやケータイ
は持っていますか?」「ネットを何時間くらい使いますか?」「フィルタ
リングサービスは使っていますか?」「ネットやメールで不快な情報を読み
書きしたことはありますか?」。そのほか、ネットショッピングの利用動向
やよく見るサイト・サービスについて問う教委もあるが、どこもこの4つの
ことがらについては必ず聞いている。この4点から、教委が考える指導内容
のデザインが透けて見えてくる。

まず「ネットを何時間使っていますか?」という質問には「ネット依存」や
「メール依存」を問題視する態度が見てとれる。フィルタリングサービスの
利用者数の調査には「子どもがヤバいサイトにアクセスすることを禁じたい」
という意図が、不快な情報の読み書きには「ネットやメールで悪口や暴言を
吐かないように指導したい」という意図がそれぞれ含まれていると見て、
ほぼ間違いないだろう。

ネット依存にメール依存、問題サイトへのアクセス、ネットでの舌禍事件・
筆禍事件。確かに、どれも早急に解決すべき“情報”モラル教育上の問題
のように思えなくもない。

しかし、ちょっと待て。ネット依存やメール依存のなにが一番マズいのか
といえば、ネット、メールにハマりすぎ、メシ時ですらケータイを手放せ
ない、夜更かししてしまう、ということ。つまり、基本的生活習慣の乱れ
の問題だ。規則正しい生活習慣を身につけさせるのに、なにも
“情報”モラル教育なんて新ジャンルを持ち出す必要はない。生活指導
や現行の学習指導要領に準拠した道徳が行う、従来のモラル教育で十分
カバーできる。依存・中毒の予防という意味では、保健体育も有効かも
しれない。

当然のことながら、人の悪口を言ってはいけないのは、ネット内に限った話
ではない。実社会でだって、誰かを悪し様に罵っていいわけがない。「悪口
を言ってはいけません」なんてことも、やっぱり生活指導や現行の道徳の
時間に十分指導できるはずだ。そして、フィルタリングについては、
「表現の自由」との兼ね合いもあり、いまだその是非が議論の対象となって
いる。現段階で拙速に「フィルタリングしろ!」と主張すべきではない。

ちなみに、一部の教委や公的教育機関の中には、教員、保護者向けに情報
モラル教育に役立つ資料をサイト上で公開しているところもある。それら
資料の中でも特に充実しているのが著作権関連。著作権法の条文そのもの
を貼り付ける茨城県教育センターのようなサイトもある。着うたの違法
アップロード&ダウンロード、タレント・マンガ・アニメの画像の
自サイトへの無断転用が横行していることもあり、著作権教育も情報モラル
教育の一環だとしているのだろう。しかし、ネットであれ、実社会であれ、
故意の著作権侵害は、刑事罰の対象だ。遵法意識を育むのは、情報モラル
教育ではない。社会科の役割だ。

さて、教委やボクらの考える「情報モラル教育上の問題」のたいていは、
現行の教育内容という武器で解決できそうだ。しかし、新学習指導要領には
「情報モラル教育をすべし」と書いてある。お上の命令である以上、教壇に
立つ先生は、なにかをやらなきゃならない。それは、おそらく、実社会の
常識とネットの常識にはズレがあることを知らせ、強く意識させることだ。

たとえば、学校や会社で誰かと言い争いになったなら、お互い納得するまで
膝を詰めて話し合う。そして、自分に非があるなら、即座に謝罪、訂正
する。これが、生活指導や現行の道徳でも教える実社会の常識だろう。

ところが、表情やその場のノリが読めるフェイス・トゥ・フェイスの
コミュニケーションではないネットの世界においては、そう簡単に
いかない。掲示板での口論や、ブログの炎上騒動の場合、ヘタに反論・抗弁
すると、火に油を注ぐことになり、掲示板やブログのコメント欄がより派手
に燃えてしまいがちだ。こちらがシリアスに謝罪をしても、真意が伝わら
ないことも少なくない。そんなときは「華麗にスルー」。いくらムカつく
ことを言われようとも、静観を決め込んでいると、口論の相手もツラの
見えない相手に吠え続けることに飽きるのか、意外と早く事態が終息する
ことも多い。

この、生活指導や道徳の語る常識が及ばないネットならではの常識を考慮
した上で「口論相手に対しても『そういう考え方をする人もいるんだなぁ』
と謙虚さ、寛容さ、度量を発揮すべき」と指導することこそが、情報モラル
教育のすべきことだろう。

また、ネット依存、メール依存の裏には、友だちからいつなんどきメール
が届くかわからず、届いたら即座にレスポンスしなければならないという、
ある種の強迫観念めいたものが働いているという。

ならば、情報モラル教育では「即レスする人もいれば、返事が遅い人も
いる」というメールユーザーの利用動向や、「サーバの不調で送ったはず
のメールが届かないこともある」というネットワーク技術の問題を指導
した上で、「そんなにメールを気にすることはないよ」と諭せばいい。
生活指導や道徳や保体のフィールドに、“情報”“IT”という新たな視点
や補助線を加えてやるのも、情報モラル教育ならではのお仕事だ。

正しい情報モラル教育とは、ウルトラマンのような存在であるべきだろう。
かのドラマがそうであったように、ネットのトラブルという怪獣が出現した
からといって、いきなり銀色のアイツにM78星雲からご足労いただいては
いけない。まずは科学特捜隊たる我々が、生活指導という名の光線銃や、
道徳、保体、社会科といった戦闘機で怪獣を迎撃。それでも太刀打ちでき
ないようなら、いよいよヒーローを呼ぶべきなのだ。そして、特撮ドラマ
と違って、ボクらが手にした光線銃や戦闘機が、意外と“使える”ことも
お見逃しなく。


●成松哲(なりまつてつ)
フリーライター。単著にモンスターペアレント問題を扱う『凶暴両親』
(ソフトバンク新書)を持ち、江頭2:50の著書『江頭2:50のエィガ批評
宣言』(扶桑社)の企画・構成を担当するなど、やたらな振り幅で
活動中。
来年4月より小学校で配布される道徳副読本『2〜6年生の道徳』
(文溪堂)にて、情報モラル系資料の制作を手がける。
ブログ:三十路でアニメ
http://redhell.cocolog-nifty.com/


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■□ 3.編集部の現場から   吉田友和
■□   皆川豪志・徳光一輝
■□   『もう一つの日本 失われた「心」を探して 』
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「納豆が食べられる!」

もうかれこれ5年近く前のことになるのですが、ブラジルのサンパウロへ
到着した私は、街の商店で普通に売られている納豆を見て歓喜したのを
覚えています。1年以上にわたる長旅の途中だったので、日本の味に
飢えていたんですね。

サンパウロには、世界最大の日系人コミュニティがあります。
「リベルダージ」という名前のその街を歩いていると、あちこちで
“日本的な光景”を見つけることができます。それは、赤い鳥居
だったり、週刊少年ジャンプだったり、それこそ冒頭で触れた納豆
だったりするのですが、なによりも街に暮らすブラジル人が我々日本人
と同じ顔をしていることに感動しました。

「地球の裏側に、こんなにも大勢の日本の血をひく人たちが暮らして
いるんだ!」

そう、驚きというよりもむしろ感動でしたね。ブラジルで目にした
日本的な光景は、どこかいまの日本とは違っていて、ノスタルジック
な日本を感じさせるものでした。そしてそこに暮らす日系人たちは、
我々日本人よりも日本人らしい人たちでした。

このときから、「日系人」という人たちが自分にとって気になる存在
になりました。日本へ帰国した私は、すぐさま群馬県にある通称
「ブラジルタウン」へ行ってみました。デカセギ(出稼ぎ)で日本に
来ている、ブラジルの日系人たちが多く暮らす街で、ブラジル料理店
や中南米の食材を扱う店舗などが集まっているところです。
サンパウロのときとは逆に、日本の中にブラジルを見つけた形と
なりました。

彼らデカセギ日系人の多くは、自動車やコンビニ弁当の工場などで
働いているのだそうです。我々現代日本人の生活に欠かせない、
自動車やコンビニ弁当を作っている人たちが、もともとは日本人
だけど今は日本人ではないという事実は、私の頭を混乱させました。

ややこしい話です。いったいなんでこんなことになっているのか、
まずはそのことを知りたいと思いました。

そしてその答えとなる本ができました。
ソフトバンク新書『もう一つの日本』です。

「もう一つの日本」というタイトルは非常に気に入っているのですが
(手前味噌ですみません)、あえてさらに説明するとすれば、
「もう一つの日本人」とも言い換えられる本になっていると思います。
本の中で、数多くの「日本人よりも日本人らしい人たち」が登場する
からです。

今年は日本人がブラジルに移住をはじめて、ちょうど100周年に
なります。地球の裏側で暮らす彼らから、我々が失ってしまった
“日本人的なもの”を学び直してみるのはいかがでしょうか?


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(編集後記)

忘月忘日 お世話になった方の偲ぶ会へうかがう。生前と変わらない、
とても明るい笑顔の写真が飾られていて、いまだに現実感がわかない。
その会場でニコニコとお酒を飲んでいらしてもおかしくないように思えた。
もしかするとニコニコと隅っこでお酒を飲んでいらしたのかもしれない。

忘月忘日 内藤陽介『大統領になりそこなった男たち』(中公新書ラクレ)
を読む。タイムリーなテーマってことで。『週刊朝日』でも「敗者の肖像」
という特集で、モンデールやデュカキスなど過去に敗れた男たちを写真
入りで紹介してたなぁ。

忘月忘日 濱野智史さんの『アーキテクチャの生態系』(エヌティティ出版)
が刊行されていたのでゲット。一緒に佐野眞一『沖縄 だれにも書かれたく
なかった戦後史』(集英社インターナショナル)も買ったですよ。

忘月忘日 お誘いいただいて、イキウメという劇団の舞台を三鷹まで観に
行く。「図書館的人生vol.2盾と矛」という4つの短編形式なんだけど、
これが面白かった。シリアスな要素もコメディタッチも取り入れてあって、
それらを最後に綺麗にまとめあげてみせていた。特にカフカの「掟の門」
と三途の川を掛け合わせたかのような1話目が素晴らしかった。今後も
楽しみな劇団ですね。

                      (かんば)
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