ディズニー
キズナの神様が教えてくれたこと

シリーズ累計90万部!「ディズニーの神様シリーズ」最新刊。第7弾のテーマは「絆と希望」。ディズニーランドは、ゲストとキャストだけでなく、ゲストとゲスト、あるいはキャストとキャストなど、多くの「絆」が生まれる場所でもある。ディズニーランドという聖地に引き寄せられる多くの人々の「出会い」を描きながら、夢と魔法の王国で育まれる「絆」、その絆が生み出す「希望」を描いた3篇の感動物語。

好評発売中!「ディズニーの神様」シリーズ
著者:鎌田 洋  本体価格 各1,100円+税

『ディズニー サービスの神様が教えてくれたこと』
 第一話 オレンジ色のラブレター

『ディズニー おもてなしの神様が教えてくれたこと』
 第一話 夢の途中

ただいま、各電子書店にて「【限定版】『ディズニーの神様』シリーズ第1話集(全5作品)」をKindle版にて無料配信中!
シリーズ第一弾『ディズニー そうじの神様が教えてくれたこと』から第5弾『ディズニー ハピネスの神様が教えてくれたこと』までの第一話すべてを収録しました。

■収録内容:
夢の国の落とし物(『ディズニー そうじの神様が教えてくれたこと』第一話)
オレンジ色のラブレター(『ディズニー サービスの神様が教えてくれたこと』第一話)
虹色のミッキー(『ディズニー ありがとうの神様が教えてくれたこと』第一話)
夢の途中(『ディズニー おもてなしの神様が教えてくれたこと』第一話)
黄金色の約束(『ディズニー ハピネスの神様が教えてくれたこと』第一話)

 なぜ、ミッキーがあれほど老若男女問わず愛されるのか?
 本書の物語の中でも出てきましたが、それは陽気で愉快な人気キャラクターだからということだけではありません。
 ひと言でいうならば、ミッキーは人間以上に人間らしいからこそ愛されるのです。
 ディズニー創始者であるウォルト・ディズニーも、ミッキーという存在についてこんなふうに語っています。

「ミッキーは本当にいいやつなんだ。人のことをこれっぽっちも傷つけたりしない。いつもベストを尽くそうと一生懸命なおチビさんだ」

 他人からどう見られるからとか、そんなことは1ミリも気にせずに、ただ自分の大切なもののためにいつも一生懸命に動いている。その姿に私たちは、なぜか心を奪われ抱きしめたくなるのです。
 それは、もしかしたら私たち自身が「ありたい姿」だからなのではないでしょうか?「ディズニーランダーズ(ディズニーを愛する住人たち)」とも呼ばれるリピーターは、まさしく私たちが本来ありたいと思う「人間らしい姿」の体現者であるキャラクターやキャスト、ゲストと交流できることに、このうえないハピネス(幸福感)と絆キズナを感じているのです。
 そして、さらにふしぎなことには、ディズニーで体感したハピネスの絆はパークの中にとどまらず、日常の世界でも場所も時間をも超えて育まれます。
 その「絆」は、ときには細くなったり、見失いそうになっても決してなくなることはありません。人間らしくありたいと想う気持ちがどこかにある限り、いつかまたお互いの絆を感じることができ、やさしさや勇気とともに人生を幸せに彩ってくれます。
 本書の3つの物語でも描かれたように、イッツ・ア・スモールワールドでは幼い子どもとおばあちゃんのやさしい絆は、時が過ぎてもしっかりつながっていました。キャストと老夫婦はパークでの絆を深め、そのキャストに父親との絆を気づかせてくれました。
 お互いに、心を病んでしまっていた少女と歌手希望の女性もディズニーの絆の神様に励まされて、希望の光を見つけました。

 ディズニーの世界で、人々はふしぎな絆で結ばれ、それぞれの人生で大切なものを見つけるために互いに影響を与え合いながら生きていきます。
 それは見返りを求めるわけでもなく、目の前の相手のためになにかをしてあげたいという、ただただイノセント(純粋無垢)な気持ちに突き動かされたもの。
 そして、いつしか自分にも相手にも素直に向き合っている自分の中に、なんともいえないあたたかな幸せが満ちていくことを感じるのです。

「与えることは最高の喜びだ。他人に喜びを運ぶ人は、自分自身の喜びと満足を得る」

――ウォルト・ディズニー

 ウォルトがかつてこう語ったように、人間のほんとうの喜びと幸せは、どこか遠い未来にあるのではなく、目の前の大切な誰かのためになにかをするちょっとした行動の中にあるのでしょう。
 パークにやってくるゲストも、パークで働くキャストも、意識するにせよしないにせよ、心の奥底で求めているのは互いに与え合う中で感じられる「人間らしいほんとうの姿でいられる幸せ」なのだと私は思います。

 まわりの目を気にし過ぎることもなく、楽しいことを楽しいと感じ、つらいことをつらいと言える。誰かのために少しでも力になれて笑顔を見られることに、自分も素直に喜びを感じられる。
 そんな人間らしい人たちと出会えるからこそ、多くのゲストがランドやシーにリピートし、迎えるキャストやエンターテイナーも、そのことに喜びに感じている。ディズニーは、そんな世界にまたとない場所なのです。

 私自身も“ディズニーの神様シリーズ”を通して全国各地のディズニーランダーズとの大切な出会いがありました。そこには、さまざまな人間の喜びや悲しみ、そして希望と勇気のドラマがあます。
 そして、必ずといっていいほど、ディズニーが生んだ〝人間と人間の絆〟があることに私は感嘆せずにはいられなかったのです。こんなにも時間も場所も超えて、人間本来の絆を紡いでいくウォルトやディズニーのすごさと、そんなディズニーを心から大切にしている人たちの人間愛の深さに。

(「おわりに─人間の幸せとは」より)

1950年、宮城県生まれ。商社、ハウスメーカー勤務を経て、1982年、(株)オリエンタルランド入社。東京ディズニーランドオープンに伴い、初代ナイトカストーディアル(夜間の清掃部門)・トレーナー兼エリアスーパーバイザーとして、ナイトカストーディアル・キャストを育成する。その間、ウォルト・ディズニーがこよなく信頼を寄せていた、アメリカのディズニーランドの初代カストーディアル・マネージャー、チャック・ボヤージン氏から2年間にわたり直接指導を受ける。その後、デイカストーディアルとしてディズニーのクオリティ・サービスを実践した後、 1990年、ディズニー・ユニバーシティ(教育部門)にて、教育部長代理としてオリエンタルランド全スタッフを指導、育成する。1997年、(株)フランクリン・コヴィー・ジャパン代表取締役副社長を経て、1999年、(株)ヴィジョナリー・ジャパンを設立、代表取締役に就任。