SBクリエイティブ

テレビ霊能者を斬る

小池 靖:著者

メディアとスピリチュアルの蜜月

スピリチュアル・ブームを背景に「テレビ霊能者」がカリスマ化している。本書では、彼らの矛盾に満ちた言動、また彼らを賛美するテレビとの蜜月のカラクリ、そして、テレビ霊能者を持ち上げる社会心理、およびそこに潜む危険性を指摘する。
スピリチュアル・ブームを背景に「テレビ霊能者」がカリスマ化している。霊能者を信じる信じないは個人の自由だが、少し冷静に見ていくと、彼ら「テレビ霊能者」の言動は矛盾に満ち、その信憑性にはかなりの問題があることがわかる。さらに問題なのは、それら霊能者をテレビを中心としたメディアが無批判に賛美・肯定していることであろう。本書では、カリスマ化する「テレビ霊能者」をテーマに、彼らの矛盾に満ちた言動、また彼らを賛美するテレビとの蜜月のカラクリ、そして、テレビ霊能者を持ち上げる社会に潜む危険性を、小池靖氏が指摘する。
第1章 江原啓之 メディア時代のバランス感覚
第2章 細木数子 断定口調のカリスマ
第3章 テレビ霊能者クロニクル 一九七四~二〇〇七
第4章 テレビ霊能者の時代 メディアとスピリチュアルの蜜月

定価:770円(本体700円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2007年12月17日(月)
  • ISBN:978-4-7973-4459-2
  • サイズ:新書
  • ページ数:184
  • 付録:-

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著者紹介

二〇〇七年は、テレビで「霊能」を「発揮」する人物の番組が、ついにゴールデンタイムのレギュラー番組に進出した年として、後世に残るかもしれない。

ご存じの通り、二〇〇七年の四月に、スピリチュアル・カウンセラー江原啓之による「オーラの泉」が、水曜二十三時台から、土曜の二十時台へと引っ越した。 折しも、スピリチュアル・ブームなどといわれ、精神世界の見本市的なイベント「スピリチュアル・コンベンション」通称「すぴこん」も、来場者数を増やしてきている。格差や社会不安が広がる現代日本において、お茶の間にまで霊的な話題が進出しているのだ。

本書では、テレビで霊能を発揮する人物たちを仮に「テレビ霊能者」と名付け、なぜ彼らは人気を博しているのか、その人気は、現代日本人のどのようなニーズの反映なのか、彼らの背景にある思想は何なのか、そして、メディアとテレビ霊能者の親和性などについて、宗教社会学の知見も活かしながら論じた。ご一読頂ければ幸いである。

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