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[Si新書]X線が拓く科学の世界

平山 令明:著者

基礎知識から人体に対する影響、医療への応用、宇宙探査、犯罪捜査、分子の世界の解明まで

電磁波の一種で、医療から星の観察、犯罪捜査、原子・分子の世界の探求まで欠かせないのがX線である。本書はこのX線に関して、その発見から各分野でどのように役立っているか、またその方法は、などを具体的に見ていく。物理・化学を学ぶのに欠かせない一冊!
1895年に発見されたX線は、科学、技術、医療などさまざまな分野でその発展に大きく貢献をしてきました。
ただ、学校では十分な説明をしませんし、病院以外では接点も少なく、また応用範囲があまりに広いため、多くの方のX線に関する知識は十分とはいえません。
そこで本書では、X線の基礎知識からさまざまな分野での応用事例を通して、X線が科学の世界でどれだけ重要なものかをわかりやすく解説していきます。

第1章 魔法の光、X線
1-1 光
1-2 光とはなにか
1-3 X線の発見
1-4 第1回ノーベル物理学賞

第2章 X線とはなにか
2-1 X線は電磁波の一種
2-2 X線の発生の仕方
2-3 X線と物質の相互作用
2-4 X線を測る

第3章 X線は危険な光線?
3-1 キューリー夫人の死
3-2 放射線とX線の違い
3-3 放射線の人体に対する影響

第4章 多くの命を救うX線
4-1 X線の医療への応用
4-2 X線CT
4-3 X線CTとMRIの違い

第5章 X線で宇宙の神秘を探る
5-1 星の誕生
5-2 ブラックホールをX線で見る

第6章 X線の応用:犯罪から美術品まで
6-1 空港での安全管理
6-2 非破壊検査
6-3 蛍光X線

第7章 X線で明らかにされる分子の世界
7-1 原子・分子の世界を見ることの難しさ
7-2 波の性質
7-3 結晶とは
7-4 原子・分子の世界を見るための足がかり—ラウエの発見
7-5 X線回折
7-6 分子からのX線散乱
7-7 位相を求めて
7-8 DNAそしてウイルスまで

■著者:
1948年茨城県生まれ。1974年、東京工業大学大学院修了。協和醗酵工業(株)東京研究所主任研究員、ロンドン大学博士研究員、東海大学開発工学部生物工学科教授を経て、2002年より東海大学医学部基礎医学系教授。理学博士。現在の研究課題は、in silico創薬法の研究とそれを応用した難病治療薬の分子設計研究および医薬分子副作用の分子メカニズムの研究。おもな著書に、『分子レベルで見た薬の働き』『熱力学で理解する化学反応のしくみ 』『 暗記しないで化学入門』(講談社ブルーバックス)、『化学・薬学のためのX線解析入門』(丸善)、『やさしい分子薬理学』(共立出版)などがある。

定価:1,048円(本体952円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2011年10月15日(土)
  • ISBN:978-4-7973-6282-4
  • サイズ:新書/フルカラー
  • ページ数:224
  • 付録:-

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