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永遠の始まり Ⅳ

ケン・フォレット:著者 / 戸田裕之:訳 / 藤田新策:イラスト

激動の20世紀を舞台としたシリーズの最終巻となる本作では、第二次大戦後、1961年のベルリンの壁、アメリカ公民権運動などを軸に物語が展開する。家族と別れ、壁の向こうの自由を求める姉弟、差別と闘い続ける黒人青年、モスクワで地下活動を行う美人ジャーナリスト、そしてその家族と友人たちの人間ドラマが、史実と密接に関わりながら濃密に紡がれていく極上のエンタテインメント小説。


職を失ったディムカに、彼の手腕を見込んだ改革派の議長から声がかかる。新たな社会実現に向けてディムカはふたたび政治の道を歩みはじめた。一方、ターニャが出版に暗躍した囚人の手記は西欧でベストセラーとなり、ソヴィエトの現実が世界に明かされようとしていた。そしてアメリカではジョージが政治の中枢に躍進、真の改革が始まろうとしていた……! 東西対立からベルリンの壁崩壊まで、各国で怒涛の時代を生き抜く人々の運命が絡み合う。『巨人たちの落日』『凍てつく世界』に続く畢生の大作<百年三部作>ついに完結。

●各氏絶賛!
「どうにもならない世界に一歩ずつ挑戦する勇気が湧いてきます」
――木村草太(首都大学東京法学系准教授)

「この百年、人々は何と闘ってきたのか、その答えが本書にある!」
――吉野 仁氏(ミステリ評論家)

「歴史の奔流に立ち向かう人々の熱きドラマ。恐るべきリーダビリティ!」
――香山二三郎氏(コラムニスト)

「薄命の時代に自由と平等を求めて闘い続ける姿が胸を打つ!」
――川出正樹(ミステリ評論家)

定価:968円(本体880円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2016年2月23日(火)
  • ISBN:978-4-7973-7745-3
  • サイズ:文庫
  • ページ数:552
  • 付録:-

著者紹介

【著者】ケン・フォレット Ken Follett
1949年、ウェールズ生まれ。新聞記者、出版社勤務などを経て1978年にスパイ小説『針の眼』を発表、同書はアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞を受賞した。1989年に発表した『大聖堂』は全世界で2000万部以上を売り上げ、18年後に刊行された続編『大聖堂―果てしなき世界』も大きな話題を呼んだ。壮大なスケールで激動の20世紀を描いた本書「百年三部作」は、フォレット畢生の大作として世界的ベストセラーとなった。

【訳者】戸田裕之(とだ・ひろゆき)
翻訳家。早稲田大学第一文学部卒。訳書に『大聖堂』『巨人たちの落日』ケン・フォレット(ともにSB文庫)、『裁きの鐘は』ジェフリー・アーチャー、『魂をなくした男』ブライアン・フリーマントル(ともに新潮文庫)。他多数。

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