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睡眠こそ最強の解決策である

Matthew Walker:著者

眠ることは人生の重要な側面にも関わらず、現代社会には睡眠不足が蔓延しています。この深刻な問題の解決に向けて、睡眠科学の第一人者マシュー・ウォーカー教授が、つい最近まで解明されていなかった睡眠と夢のパワーについて新しい知見を紹介する一冊。
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睡眠7時間以内だと早死にする?学習前に仮眠をとると、学習能力が飛躍的に高まる?
――NBA、NFL、ピクサー…最強の睡眠コンサルタントが教える最強の睡眠法

世界的に著名な神経科学者かつ睡眠のエキスパートが、睡眠科学の最新知識を提供する。本書は、知的好奇心を満たすだけでなく、睡眠の量と質を疎かにすることが、いかに、健康、安全、ビジネスにとって悪影響を与えるかについて具体的に説明する。
生き方をも変えるかもしれない本書は必読書である。
-アダム・ガザレイ博士氏(米カリフォルニア大学サンフランシスコ校神経学・心理学・精神医学教授)

睡眠の謎について早急に解決する新しい科学について分かりやすく説明する。非常に面白く、読者は寝る時間も忘れて本書のページをめくることだろう。
-ダニエル・ギルバート(ハーバード大学心理学教授)

いま世界中が快適な眠りを求め、「睡眠ビジネス」が注目を集めています。そんななか、20年間睡眠を研究し、カリフォルニア大学バークリー校睡眠・神経画像ラボラトリーの所長として、名だたる企業の睡眠コンサルタントを務めるマシュー・ウォーカー氏の本書は、最強の睡眠を語るのにふさわしい睡眠大全とも位置付けられる一冊でしょう。
本書では、「睡眠とは何か?」というそもそもの話から、最新の研究で明らかになった睡眠の様々な効果を明かすとともに、睡眠の科学を社会でどのように役立てることができるのかを描きます。

・昼寝(仮眠)で記憶力が上がる、パフォーマンスが上がる
――ボルトも世界新の前に昼寝していた。
・6時間睡眠の日が10日続くと、1日徹夜した時と同じくらい脳の機能は
衰えるが、本人は自分が睡眠不足だとは認識していない。
・朝方、夜型は遺伝で決まっている。
・思春期の子供は体内時計が成人よりも 3 時間ほど遅くなっており、
夜更かしや寝坊は自然なこと。
・睡眠が不足すると人の表情から感情などを読み取る能力が低下する。
・MRI で夢の中身が判定できる?
・ワクチンを接種する前の睡眠時間が短いとその効果は半減する!etc.

――眠りの力を有効活用した素敵な未来を感じさせてくれる一冊です!

■目次:
第1部 【睡眠っていったい何?】
第2部 【睡眠不足だとどうなる?】
第3部 【いったいなぜ夢を見るの?】
第4部 【どうすればよりよく眠れるか】

定価:1,760円(本体1,600円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2018年5月19日(土)
  • ISBN:978-4-7973-9584-6
  • サイズ:四六/1色
  • ページ数:432
  • 付録:-
睡眠は心身の健康を保つ最強の薬

20年ほどの間に、睡眠に関して多くの謎が解明されてきた。睡眠には、健康にとってじつにさまざまな効果がある。たとえば脳の中を見てみると、学習、記憶、合理的な決断と選択といった機能が睡眠によって強化される。睡眠は心の健康にとっても欠かせないものであり、寝ることによって感情を整え、次の日も安定した心で社会の荒波を乗り越えることができるのだ。

  • 同じ時間に寝て、同じ時間に起きる

    睡眠パターンがコロコロ変わると適応するのに苦労する。週末に寝だめをしても、平日の睡眠不足の埋め合わせにはならない。起きる時間だけではなく、寝る時間にもアラームが鳴るようにする。この12 のアドバイスの中でどれか1つだけ守るなら、ぜひこのアドバイスにしてもらいたい。

  • 寝室にデジタル機器を持ち込まない

    睡眠の妨げになるもの、たとえば音、明るい光、寝心地の悪い寝具、暖かすぎる室温などは、寝室から一掃する。室温は少し寒いぐらい(理想的な室温は摂氏18・3度)のほうがよい。不眠症の人は、よく時計をじっと見てますます眠れなくなる。文字盤や数字が見えないようにするといい。

  • 「吸血鬼ホルモン」メラトニン

    視交叉上核は、ある物質を使って、夜と昼の情報を脳と身体に送り続けている。その物質とは、「メラトニン」と呼ばれる。メラトニンは「暗くなった」という情報を全身に送ることによって、眠りに就く「タイミング」をコントロールしている。

  • 徹夜すると脳はどうなる?

    徹夜の経験はある人なら、おそらく、眠くてたまらない時間となぜか頭が冴えわたる時間の両方を経験しただろう。眠りと覚醒を決める2つの力、24時間単位の概日リズムと、眠気を起こすアデノシンは完全に別の存在であり、たいていは一緒に行動しているが、別行動も可能だということだ。

  • アスリートが睡眠の効果を続々証明

    夜の睡眠が6時間を切るようになると、さまざまな問題が生じる。肉体が疲労するまでの時間が10~30%短くなる。筋力のピークが下がり、筋力を維持する力も下がる。そしてさらに研究が進み、運動機能の回復と睡眠の間にも、大きな関係があることがわ かってきた。

  • 先進国では自動車事故が多発するのか

    夜遅くまで起きていると、アルコールは一滴も飲まなくても、午前2時に車を運転して帰宅するころは、飲酒運転と同じような状態になっている。睡眠が5時間未満になると、自動車事故を起こす危険は3倍に。さらに睡眠が4時間以下になると、事故を起こす危険は11.5倍だ。睡眠が1時間失われるたび、事故を起こす確率は飛躍的に増加している。

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著者紹介

睡眠コンサルタント。カルフォルニア大学バークレー校教授。睡眠・神経イメージ研究室所長。英国ノッティンガム大学で神経科学の学士号を取得し、英国ロンドンのMedical Research Councilから神経生理学の博士号を取得。その後、ハーバード大学医学部の精神科助教授に就任。 2007年にはカリフォルニア大学バークレー校に入学し、現在は神経科学と心理学の教授であり、睡眠と神経イメージング研究室のディレクターを務める。また、国立科学財団と国立衛生研究所から数多くの資金賞を受賞し、国立科学アカデミーの主任研究員としても活躍している。健康と病気の集団における人間の脳機能に対する睡眠の影響を研究し、今日までに80以上の科学研究調査を発表している。また、テレビ、ラジオ、メディアに多数登場し、海外での講演も多数行っている。

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