
江戸・東京通物語
平成の東京にひっそりと残る、江戸を探す旅。
ガイドを務めまするは、江戸で名を馳せた三人のおとこ。
時代劇でおなじみの火付盗賊改「長谷川平蔵」。
絵付き綴じ本(黄表紙)のおもしろおかしい物語の作り手「山東京伝」(さんとうきょうでん)。
川柳の生みの親「柄井川柳」(からいせんりゅう)。
銀座、浅草、赤坂、築地、深川界隈と、
平成の世に残された小さな江戸を発見する旅に、
いざいざご案内。。。
■第1章
赤坂・築地・深川界隈-
火付盗賊改・長谷川平蔵がご案内申し候
■第2章
浅草界隈-
川柳人・柄井川柳めが道連れを相務めまする
■第3章
銀座界隈-
ガイドを相務めまするは、戯作者・山東京伝
■著者紹介
林えり子
江戸・東京根生いの十四代目。慶応義塾大学文学部卒業。雑誌編集者を経て文筆活動に入る。『川柳人 川上三太郎』(河出書房新社)で第11回大衆文学研究賞受賞。ほかに『竹久夢二と妻他万喜 ― 愛せしこの身なれど』、『清朝十四王女 ― 川島芳子の生涯』(ともにウェッジ)、『この結婚 ― 明治大正『 昭和の著名人夫婦70態』、『東京っ子ことば』(ともに文藝春秋)、『生きている江戸ことば』(集英社)などがある。