
甘き乙女の香り
失恋がもとで恋愛に臆病になった男爵の娘ナターシャ。彼女は舞踏会の夜、荒々しい魅力で異彩を放つ船長のセスに強くひかれた。伯爵の息子であるセスには、かつてアイルランド解放運動に関わったという濡れ衣で逮捕され、流刑に処せられた過去があった。やがてふたりは恋に落ちるが、彼の犯罪歴を知ったナターシャの両親によって引き裂かれてしまう。さらに、過去の濡れ衣を晴らそうとするセスに何者かの脅迫が……。せつない恋の行方をサスペンスフルな展開で贈る官能のヒストリカル・ロマンス。
■著者紹介
アナスタシア・ブラック Anastasia Black
ロマンス作家のトレイシー・クーパー・ポージーと、ジュリア・テンプルトンの合作ペンネーム。合作でもEllora’S Cave社を中心に、ヒストリカル・ロマンスを多数発表。合作第1弾として『罪深き純愛』(ソフトバンク文庫)がある。