
川面に揺れる花(下)
ヒストリカルの女王の未訳作品、日本初登場。18世紀のアメリカ開拓地を舞台に、女囚の濡れ衣を着せられた娘シメインをヒロインに描く波瀾万丈のロマンス巨編。
囚人として町民から孤立するなか、独りゲイジはシメインを守り、徐々に穏やかな日々が戻ってきた。囚人でありながらも、彼女はゲイジへの熱い想いを止められず、彼もまた過酷な運命を乗り越えようとするシメインに身も心も激しく奪われていく。が、護送船のときから迫害してきた残忍な水夫と女囚が執拗につきまとい、シメインの周囲に魔手を延ばしていた。その背後にいる、彼女の命を狙う者の正体は? そしてゲイジの妻の殺人の真相とは? 複雑な謎と愛憎が絡みあう波乱のヒストリカル。
キャスリーン・E・ウッディウィス
Kathleen E. Woodiwiss
1939年、ルイジアナ州生まれ。「ヒストリカル・ロマンスのファースト・レディ」と称される。1972年に『炎と花』を発表して以来、35年間で長編13作を上梓。全作品が〈ニューヨーク・タイムズ〉のベストセラー・リストに選ばれ、アメリカだけでも3600万部超のセールスを誇る。2007年没。