著者紹介
言語としてのJavaを理解しているSEは多くても、実際にビジネスとして開発案件を受けたときに、Javaのクラス設計を大きなプロジェクトで混乱なくできるSIer(システムインテグレーションベンダー)は多くない。それは同じSIer内のSEの間でも、人によってスキルの差が激しいため、同じ目的、同じ方針、同じ思想で、必要なクラスを分散して作ることができないからだ。納期を守りながら短期間でのWebアプリ開発を要求される現在、だからといって一人で案件一つを受けれることなど現実的な解ではない。それならば、SIer内でのスキル差を埋め、開発チームでの常識や知識、意識の統一をはかり、コーディングをしなくてはいけないことになる。本書では、この部分に注目し、Webアプリケーションを作るうえでのJavaのクラス設計の常識と手法を紹介した一冊だ。コーディングでの注意事項・パフォーマンス・再利用・セキュリティ・データベースを使ううえでの注意などキーワードに、Javaのクラスの設計をするうえで、教えてくれない常識を提供する一冊。ステップアップしたいJava系SEは必読の一冊だ。