人体の仕組みが解明されるにつれ、これまで常識と思われていたことが実は“ウソ”だった、ということは実に多い。本書では、調査対象が多く、長い年月をかけて追跡し、データが正しい方法で分析されている健康の常識を一挙公開。一家に一冊の必読本！
テレビや新聞、雑誌、書籍、そしてインターネットと、健康に関するさまざまな情報が提供されるうちに、なにが正しいのか、その知識はいつごろ得たものなのか、があいまいになっているのが現状です。さまざまな実験を得て、人体のメカニズムはどんどん明らかになっています。だからこそ、古い常識を置き換える作業が必要になってきます。もしもあなたが、古い常識のまま病気やケガに対処すれば、症状の悪化を招くこともないとはいえないのです。
そこで本書では、最先端の学術論文をできるだけたくさん集め、さらに厳選したものを参考に、特に、「調査対象者が多いこと」「長い年月にわたって追跡していること」「データが正しい方法で分析されていること」を重視して知っておいていただきたい健康の常識を100まとめました。

とはいえ、あくまでも家庭で、家族みんなで安心して読んでもらえることを目的に、難しい話よりも、健康に関する身近な話題、役に立つ情報ばかりを、わかりやすくまとめています。家族の健康維持のためにも、ここで一度、健康の常識を最新のものに置き換えてみませんか。

■第１章 自覚症状を科学する
人はなぜ疲れるのか／不眠症で死ぬことはない／めまいがしたら／ 頭痛の起こる仕組み／ 痛みの科学／発熱の仕組みと対応／止まらない咳／ 原因不明の湿疹／出血するとき／腰痛・五十肩への対処／脈が乱れるとき／うつ病を見分ける／太るわけなど

■第２章 病気のメカニズム
血圧が上がる仕組み／コレステロールは悪玉か／心筋梗塞の原因、予防／糖尿病になりやすい人／メタボリック症候群のほんとうの意味／エコノミークラス症候群／発がんのメカニズム／白血病を防げ／遺伝する病気、しない病気／免疫システムの働き／自分自身に対するアレルギーなど

■第３章 最新の検査は痛くない
痛くない検査をめざして／遺伝子を読み解く技術／メタボの検査／血液検査の基本を理解する／コレステロールと中性脂肪の違い／心電図で見つける心筋梗塞／コンピュータ診断／眼底検査でわかること／エコー検査の強みと弱点／血管のバーチャルリアリティ／小さな脳梗塞／ハイテクで見えるがんなど

■第４章 治療と予防の最先端
薬の副作用／薬は一生飲まなければならないか／薬でピロリ菌退治／がんの痛みを止める薬／コンピュータで薬をデザインする／切らない手術／日進月歩のカテーテル治療／衝撃波で砕く結石／眼科治療の最先端／臓器移植／人工臓器は究極の医療か／遺伝子治療の問題点など

■第５章 生活情報のウソ・ホント
牛乳は体に良いか／魚が体に良い本当の理由／卵は１日１個？／肉を食べると太るか／炭水化物の真実／アルコールは太らない／納豆ダイエットの真相／サプリメントの疑問／血液はドロドロになるのか／理想的な運動とは／運動と突然死／有害な酸素／心臓リハビリ／がんにならない方など

■第６章 わが家の救急マニュアル
ケガの応急手当／出血を止める方法／急な発熱／熱中症と低体温の対処法／伝染病の大流行／マスクと手洗いの極意／食中毒対策／原発事故が起こったらなど

■第7章 今どきの健康事情
病気の請求書／優れた日本式健康保険制度／医療の価格表／薬局が増えたわけ／看護師の大募集／米国事情／スイスの試み／限りなく高騰する医療費／お任せ料金から定額制へなど