イヌを飼っている方なら、「少しでも長くこの子に生きてもらいたい！」「この子とずっと一緒にいたい！」と思うのは当然のことです。しかし、イヌの身のまわりには思いがけない危険があるもので、飼い主の不注意から事故や病気などで命を落としてしまうケースも見られます。
そこで本書では、現役の獣医さんが、愛犬にやさしい環境から、長生きにつながる正しい運動方法、食生活、病気や怪我のサインなどを解説します。また、家の中で飼われるイヌが増えたことなどにより、平均寿命が延びています。もちろん長生きは喜ばしいことなのですが、高齢犬ならではのトラブルも発生します。最終章では、そんな老犬を正しくケアする方法も解説します。

【目次】
第1章　イヌを長生きさせる環境
屋内飼いでも安全とはかぎらない理由は？
非常に多くて危険な異物誤食に要注意
屋内飼いではイヌの行動範囲を限定しよう
人間だけじゃない！ イヌのアレルギー対策
イヌはシャンプーを必要としているのか？
過度のストレスはイヌにもよくない
暑さに弱いイヌは夏が苦手
イヌの妊娠と出産
正しく知っていますか？　イヌの去勢手術と避妊手術
大地震発生！ そのとき愛犬をどうする？

第2章　イヌを長生きさせる運動
肥満犬を走らせてもやせない理由は？
イヌの散歩時に起きるトラブル
軽いケガは飼い主が応急処置できるように！
悪質な毒物散布に注意！
雷や花火は逃走やパニックの原因に！
イヌが熱中症にかかってしまったらどうする？
散歩中、イヌが草を食べたら？
尿、便のチェックは欠かさずに！

第3章　イヌを長生きさせる食生活
イヌにおやつはいらない！
危ないドッグフードの見分け方とは？
飼い主が作るドッグフード
イヌの「食餌性アレルギー」を回避しよう
肥満は重大な健康被害を引き起こす
イヌには毒の意外な食べ物とは？
イヌに与える水はどんなものがいいのか？

第4章　病気やケガのサインを知って早期発見
熱がある、体が冷えている
下痢をしている、便秘をしている
急に倒れた！
吐く
イヌが足を引きずっている
呼吸がおかしい、咳をする
妙にやせてきた
イヌの目のさまざまなトラブル
イヌの耳のさまざまなトラブル
まだあるさまざまなトラブル
イヌは骨折してもおとなしくしていない
かかりつけ医の定期検診で早期発見
イヌにワクチンを接種させる理由
特定の犬種でよく見られる病気
正しいしつけでメンタルヘルスを確保
人畜共通の感染症に注意

第5章　老犬と幸せに暮らす知恵
老犬の衰え●1 関節、骨、筋肉
老犬の衰え●2 内臓
老犬の衰え●3 認知症
イヌの寝たきり介護事情
老犬になると歯がボロボロになる
増えているイヌのがん
イヌが最期を迎えるとき

付録01 緊急時に備えて用意しておきたいもの
付録02 健康チェック/ケアリスト
付録03 ボディ・コンディション・スコアを目安に体重を管理
付録04 イヌの年齢と人の年齢の対照表