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プロ野球を救った男 キャピー原田

市岡弘成 福永あみ:著者

日系2世として生まれたキャピー原田は、戦時中、敵国語(日本語)情報将校として最前線にあり、戦後、GHQに仕え日本のプロ野球の復興に努力をした恩人ともいえる人物である。
2リーグ制導入、日本シリーズ開催、日米交流戦、社会人野球の復活に貢献しており、 マッカーサー、白州次郎、力道山、ディマジオ、マリリンモンンローなどの交流が戦後史を理解する上でも価値ある人物といえる。

■キャピー原田
日系アメリカ人。日本名:原田恒男。1921年生まれ、現在87歳
ダグラス・マッカーサー元帥に仕え、親善野球を通じて終戦後、アメリカ占領下にあった日本の傷を癒すのに尽力した。1949年にS.F.シールズが来日し日本球団と対戦。正力松太郎は、彼らと会食した際に、もっと野球を 振興したいがどうすればよいかと尋ね、2リーグ制にし、チャンピオンを決める日本シリーズを開催すれば良いとの助言を得た。これが日本シリーズの誕生であり、日本プロ野球の発展のエポックであった。
のちにニューヨーク・ジャイアンツ(現・サンフランシスコ)でスカウトなどの職を経てシカゴ・カブスのマイナー、ローダイ・クラッシャーズのGMとなり、’66年には「スポーティング・ニューズ」誌により最優秀GMに選出されていた。

【目次】
第1章 野球少年の夢
第2章 太平洋戦争
第3章 戦後復興の始まり
第4章 後楽園に揚がった日の丸
第5章 奔走の日本時代
第6章 夢の実現
エピローグ
原田恒男略年譜

■著者紹介
○市岡弘成(イチオカヒロシゲ)
筑波大学卒業。日本テレビ勤務を経て、渡米。UCLA Extension 映画・テレビ学科を修了。フリーランスとして民放各局のアメリカ取材に従事し、大リーグ、ソルトレーク冬季五輪などで取材ディレクター兼コーディネータを務める。現在は、時事通信社の契約スポーツ記者として大リーグ取材等を担当する傍ら、雑誌等にコラムを寄稿。
○福永あみ
和光証券での勤務を経て、ケーブルラジオ局でディスクジョッキーを務める。渡米後、ロサンゼルス・コミュニティー・カレッジ・テレビブロードキャスティング学科を卒業。日本語学校で教職についた後、フリーランスの制作スタッフとして報道、情報番組取材など、幅広く活動。

定価:1,760円(本体1,600円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2009年3月18日(水)
  • ISBN:978-4-7973-5343-3
  • サイズ:46判
  • ページ数:352
  • 付録:-

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