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文才がなくても書ける小説講座

鈴木 信一:著者

小説は、文章の才能に恵まれた一部の人の特別な営みではない。
文才とは先天的に備わっているものではない。書きたいこと、書くべきことは書きながら発見していくものなのである。 書くことの本質は「情報の不足を埋める行為」であり、こと小説においても、大切なのは「情緒」や「感性」より「論理」である。

「書き方がわからない」「書くべきことがない」「文才がない」などとあきらめてしまう人は
「書けない人」ではなく「書かない人」なのだ。

本書では、『800字を書く力』の著者であり、現役の高校教師として、国語教育に創作活動を取り入れることを提唱する著者が、「書いたことないけど死ぬ前に一遍くらいは小説を書いてみたい」と願う人、「書きたいけど書けない」と悩む人へ向けて、「書く力」を身につける原点としての小説作法をわかりやすく解説。高校生からリタイア世代まで、小説を書いてみたいすべての人に贈る、目からウロコの実践的小説作法です。

【著者略歴】
鈴木信一(すずき・しんいち))
1962年、埼玉県生まれ。横浜国立大学教育学部国語科卒業。埼玉県の公立高等学校に勤務。2007年度早稲田大学文学研究科派遣研究員。「文芸創作は国語学習のゴールではなく、スタート」をモットーに、詩や小説の創作指導に力を注ぐ。毎夏、一般・社会人向けに《小説を書きたい人のための文章講座》を開催。著書に『800字を書く力』(祥伝社新書)

【目次】
第一章 書くことのメカニズム
(1)書くということの即物性
情報の不足を埋める/書けない人は宙を睨む
(2)書くことで見えてくるもの
書いたら書けた!/書きたいことなどないのが普通/0と1とのあいだ
第二章 小説とは何か?
(1)虚構がもたらす真実
小説の話法/伏線について/真実とは?/小説が描く人間
(2)文学としての小説
言葉の三つの働き/文学の仕事/真の友とは?
第三章 小説を書く
(1)小説ができあがる仕組み
新しい記憶/二次的な記憶/記憶の周辺を洗う/説明・描写・会話
(2)小説の表現
定型を知る/過不足がないか/緩急をつける/「あらすじ」が面白くないわけ/前に進める
人は自ら助くる者を助けない/無口な傍観者/三つのタブー/文章の命
(3)小説の技
描写の妙/比喩が担うもの/説得力
第四章 小説を書くための読み方
(1)読めれば書ける
正しい読み方/本好きな子供を育てるには/読むことは書くこと
(2)読解力とは?
つなぐ力/書かれていないことを読む/読み切る/文体について
第五章 小説とのつき合い方
(1)小説はいつ書くか
アスリートとして生きる/滑走距離
(2)書いた小説はどうするか
推敲(すいこう)について/文学賞への応募

定価:803円(本体730円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2009年4月16日(木)
  • ISBN:978-4-7973-5388-4
  • サイズ:新書
  • ページ数:232
  • 付録:-

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