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世界を変えた確率と統計のからくり134話

岩沢 宏和:著者

大数学者二人の往復書簡から始まった確率論と「政治算術」として始まった統計学。それらは、どのような発展を遂げ、現代に至ったのか。天才たちのユニークな発想とそこから生まれた偉大な成果を、豊富なエピソードとともに軽やかに描く科学読み物。

「確率・統計」の問題はとても身近なものでわかりやすくおもしろい反面、解答を考えるとなると、いくつも正しそうな考え方ができて、なかなか難しかったりします。実際に、いまの中学生・高校生が正しく答えられる問題でも、当時の大数学者が間違えてしまった例があるほどです。一方で、もちろん、大数学者たちによる、ユニークな問題に対しての数理的センスに満ちたエレガントな解法も残っています。
そうした一見不思議な問題や巧みな思考を要する事柄、興味深い歴史的なエピソードを、アクチュアリーで数学パズル・デザイナーでもある著者ならではのユニークな視点から、たくさん紹介しました。

・確率・統計の一見、パラドキシカルな問題
・確率・統計に関わるおもしろい現象の話
・確率・統計に関わる数学者の興味深い話
・確率・統計の不思議なパズル・クイズetc

こうした内容を、簡単に理解できるものから難しいけれど興味深い話題まで、どこから読んでもおもしろいように巧妙にバラつかせて配置しています。
確率や統計学の発想の源泉を知りたい人、いまのデータ分析の発展に至る流れを知りたい人に最適の1冊です。

■目次:
第1章 賭けごとにも幾何学的精神を——確率論のはじまり
第2章 母なるものが生まれるまで——古典的確率論の完成
第3章 パン屋の不正も見抜ける——正規分布の時代
第4章 歴史的なアフタヌーンティー——数理統計学をつくった人びと
第5章 どんなモデルも正しくない——コンピュータ時代の統計学

定価:2,090円(本体1,900円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2014年9月20日(土)
  • ISBN:978-4-7973-7602-9
  • サイズ:四六/1色
  • ページ数:296
  • 付録:-

著者紹介

岩沢 宏和(いわさわ ひろかず)
数学パズル・コレクター,パズル・デザイナー。また,アクチュアリーとして,(公社)日本アクチュアリー会,(公財)損害保険事業総合研究所などで主にアクチュアリー資格に関わる数学や保険数理の講師を務めている。国際パズルデザインコンペティションにてパズル・オブ・ザ・イヤー(2008年),パズラーズ・アウォード(2012年)など多数受賞。米NPO法人International Puzzle Collectors Association理事。日本保険・年金リスク学会理事。
著書に,『リスク・セオリーの基礎―不確実性に対処するための数理』(2010,培風館),『リスクを知るための確率・統計入門』(2012,東京図書),『確率のエッセンス―大数学者たちと魔法のテクニック』(2013,技術評論社),『確率パズルの迷宮』(2014,日本評論社),翻訳書に,『とっておきの数学パズル』(2011,日本評論社),『続・とっておきの数学パズル』(2012,日本評論社)など。

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