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集中力はいらない

森 博嗣:著者

「失敗するのは注意散漫だったから」は本当か?
1日1時間労働の人気作家が明かす、発想力のコツとは?

私たちは「一つに集中するのはすばらしい」という思い込みにとらわれている。
「だらだら」「非効率」を排除しようとする風潮の中、累計1600万部超の人気作家が提唱する「アンチ集中力」のすすめとは?
人間のもつ本来の力を発揮するには?
誰もいわなかった情報過多時代の<知的生産術>。
これから結果を出したい社会人から、大学生まで。
全世代におすすめしたい、常識のとらわれない頭の使い方を1冊にまとめました。

(「はじめに」より抜粋)
「集中力」という言葉があるが、まるで人間には「ものごとに集中する能力」があるかのように表現されたものだ。
具体的にそれがどういう力なのか、今ひとつ僕にはわからない。
だが、誰もそれを疑問に思わないみたいだし、それどころか、集中力は非常に良いもの、素晴らしいものであって、集中力があればあるほど有利になり、なにごとも解決するような魔法みたいな特殊能力として扱われている。(~)

この本で僕が書こうと思っているのは、実は、このような「集中力」に否定的な考え方である。
だから、あえて言えば、「アンチ集中力」みたいなものの効能について語ろうと思う。

■目次:
第1章 集中しない力
第2章 「集中できない」 仕事の悩みに答える
第3章 「集中しない」と何故良いか
第4章 考える力は「分散」と「発散」から生まれる
第5章 思考にはリラックスが 必要である
第6章 「集中できない」感情の悩みに答える
第7章 思考がすなわち人間である

定価:880円(本体800円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2018年3月6日(火)
  • ISBN:978-4-7973-8949-4
  • サイズ:新書/1色
  • ページ数:216
  • 付録:-

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著者紹介

森 博嗣(もり・ひろし)
1957年愛知県生まれ。小説家。工学博士。
某国立大学の工学部助教授の傍ら1996年、『すべてがFになる』(講談社文庫)で第1回メフィスト賞を受賞し、衝撃デビュー。以後、犀川助教授・西之園萌絵のS&Mシリーズや瀬在丸紅子たちのVシリーズ、『φ(ファイ)は壊れたね』から始まるGシリーズ、『イナイ×イナイ』からのXシリーズがある。ほかに『女王の百年密室』(幻冬舎文庫・新潮文庫)、映画化されて話題になった『スカイ・クロラ』(中公文庫)、『トーマの心臓 Lost heart for Thoma』(メディアファクトリー)などの小説のほか、『森博嗣のミステリィ工作室』(講談社文庫)、『森博嗣の半熟セミナ博士、質問があります!』(講談社)などのエッセィ、ささきすばる氏との絵本『悪戯王子と猫の物語』(講談社文庫)、庭園鉄道敷設レポート『ミニチュア庭園鉄道』1~3(中公新書ラクレ)『「やりがいのある仕事」という幻想』、『夢の叶え方を知っていますか?』 (朝日新書)、『孤独の価値』 (幻冬舎)、『人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか』 (新潮社) など新書の著作も多数ある。

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