生き方・自己啓発
生命力にあふれ、情にあふれ、わが身が大事でその次に人が大事。
そんな大阪のおばちゃんたちのエネルギッシュなパフォーマンス、コミュニケーション能力こそ、世界に通ずるダイバーシティ―人間力である。
そんな彼女たちの生き方を、彼女たちの言葉を取り上げながら学ぶ。
思わず笑える、ときにほろりとくる、読んだら元気になる一冊。
大阪のおばちゃんは、自由である。
大阪のおばちゃんは、わがままである。
大阪のおばちゃんは、情深い。
大阪のおばちゃんは、現実を知っている。
大阪のおばちゃんは、子どもはみんなで育てる。
大阪のおばちゃんは、美味しいことが一番大事。
大阪のおばちゃんは、空気を仕切る。
大阪のおばちゃんは、恥を知っている。
大阪のおばちゃんは、すべてを笑い飛ばす。
大阪のおばちゃんは、やるときはやる。
大切なことは全部、大阪のおばちゃんが教えてくれた。
喜びも悲しみも怒りも楽しみも。
人として生まれた以上、
誰もが平等に、誰もが感じる権利があるのだ。
死にたいほど寂しくなったら、
大阪のおばちゃんの言葉を思い出そう。
大阪のおばちゃんのように口に出して言ってみよう。
なるようにしか、ならへんて。
第1章 育てるおばちゃん
「よそはよそ!うちはうち!」
「なんでにいちゃん、その体つきでトーストしか食べへんの?」
「あんたのおむつ換えたったんやで」
「ちょっとそこへちんと座っとり」
「おばちゃんとこの子になるか?」
「赤んぼは両手に千両ずつ握って生まれてくるんやで」
●ミニエッセイ 笑い屋のおばちゃん
第2章 恋するおばちゃん
「あんたええ男やな」
「しゅっとしてはる」
「おばちゃんは年取ったらおっちゃんになるねん」
「おなかすいてへんか」
「さわっとこ」
「ツバつけとこ」
「ナンパされたらどうしよ~」
「うちに寄ってくるの蚊ぁだけか!」
●ミニエッセイ 縁談をもってくるおばちゃん
第3章 諭すおばちゃん
「遅いことは牛でもできる」
「人のええのもアホのうち」
「もういっぺん言うてみ」――キレる前の予告編
「親バカちゃんりんや」――親バカの最上級
「しゅんたろう」
「あの人は病気の百貨店や」
「しゃあない。なんかの因縁や」
「おきばりやす」
●ミニエッセイ 不良を更生させるおばちゃん
第4章 生きるおばちゃん
「飴ちゃん食べるか」
「とりあえずもろとこか」
「うち、妹もいてますねん」
「この子のアホなんはお父ちゃん似ですわ」
「すんませーん」
「うちのベンツどこいった?」――自転車を探すとき
「おたくはもっとええもん食べてはるやろうけど」
「うち、芸能人やな」
「おばちゃんは女優やで」
「女は灰まで女や」
『秘密のケンミンSHOW』『月曜から夜ふかし』...バラエティ番組において、大阪のおばちゃんネタは鉄板です。
笑えたり、脱力したり、意外に鋭い指摘に感銘したり...見ているとなんだか元気が出てきます。
実際、大阪は、東京と並ぶ大都市であるにもかかわらず、自殺率も低く、うつ病患者数も少ない。
それには大阪のおばちゃんに代表される底抜けの明るさ、世話上手、つながり上手な部分が大きく影響しているといいます。
本書は、そんな大阪おばちゃんたちの生き方が垣間見える格言を集めて、読む人が元気になればと思い、企画した一冊です。