フットサルってどんなスポーツ?

フットサルとは、簡単に説明すると5人制のミニサッカーです。それまで様々なルールや名称で行われてきたミニサッカーについて、1994年にFIFA(国際サッカー連盟)が競技規則を制定し、「フットサル(futsal)」という名称が与えられました。競技名の語源がスペイン語の「futbol(=サッカー)」とポルトガル語の「sala(=室内)」であることからもわかるように、もともとは体育館などの室内で行われていましたが、現在では屋外の人工芝ピッチを利用して競技されることも増えています。誰でも気軽に参加できるスポーツとなるように競技ルールが工夫されているため、年齢・性別を超えた広い層に競技者がいます。

フットサルとサッカーの違い

フットサルとサッカーの大きな違いと言えば、まずは競技人数でしょう。サッカーはGK1人・フィールドプレイヤー10人の計11人を1チームとして競技を行うのに対し、フットサルはGK1人・フィールドプレーヤー4人の計5人でチームを構成します。もうひとつ、見てすぐにわかる違いに、ピッチの広さがあります。サッカーでは最大74m×110mと広いピッチを使用しますが、フットサルのピッチは最大22m×42m。フットサルでは、ピッチサイズに合わせてゴールのサイズも2m×3mと小さなものを使います(サッカーのゴールは2.44m×7.32m)。ボールもサッカーボールよりやや小さく、あまりバウンドしないようになっています。

このようにフットサルでは、サッカーの約1/9の広さのピッチ内に、サッカーの約1/2の人数のプレーヤーが存在して競技を行います。サッカーよりもプレーヤーが密集した状態になるため、上級者の試合では高度なテクニックのプレーが見られます。その一方で、フットサルのルールには、オフサイドなし、自由に選手交代可能、ショルダーチャージやスライディングタックルといった接触プレーは禁止などの事項が定められているので、子供や女性、中高年者でも参加しやすい競技ともなっています。