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中国との付き合い方はベトナムに学べ

中村繁夫:著者

周辺諸国との駆け引きに長けているベトナムに学ぶ中国をはじめとする大国に決してひるまないしたたかな交渉術
久米宏氏絶賛!

●大国にさえ決してひるまず、戦争に一度も負けたことのないベトナム
ベトナムとい国は実は大国相手にひるまず、外交戦略に長けていて、ベトナム戦争でも国際社会を味方につけて終結に導いたことで知られる。
また中越戦争でも中国の侵略軍を撃退。最近でも中国によるパラセル諸島近海での侵奪についても、国際世論をうまく導いている。

●ベトナムがわかると、国際世論を味方にし国際交渉を有利に導くすべがわかる
ベトナムとの交渉ごとは、外交にしてもビジネスにしても、中国よりもずっと複雑である。
ひとことでいえば、相手から妥協案を勝ち得るためには粘り強く二枚腰で、ということになる。
このベトナムの粘り腰には、地政学的に見れば北から南まで何千キロもある半島国家であるゆえに、北からも南からも攻められやすい運命にあった背景がある。
攻められれば攻められるほど柔構造の守りを得意とするようになった。外交的には敵の弱みと脅威を読み切って、うまくかわすような術も身につけたと考えれている。
そのような大国の圧力にさらされる運命のベトナムに、日本も学ぶことは多い。「ベトナム的発想」を持ち込めば、日本も個人レベルからビジネス商談レベル、外交レベルで「お人好し」などと呼ばれることが少なくなるかもしれない。さらには中国とのつきあいを考えるうえで非常に示唆に富むのは間違いない。

●レアメタル王としてアジア各地で活躍し数多くの交渉事に携わってきた著書が教える「ベトナム」に学ぶ中国(や大国)との付き合い方
「山師」「レアメタル王」として著者は中国やベトナムなどアジア各地で交渉事を行い、ときには失敗をしながらもタフな交渉術を見つけると同時に、交渉という局面における日本人に足りないことを日々痛感。
日本人に必要なのは、多様性のある見方や考え方を受け入れ、「蛸壺状態」にならないようにすることだ。異質を排除せず、安易な妥協文化とは決別する。それが中国人、ベトナム人云々よりも、日本人が、交渉に強くなる第一歩ではないか。
そして、国際社会でサバイバルすることを肝に銘じて、中国人に負けないように、したたかに日本人魂を発揮していくべきである。

■目次:
序 章 なぜベトナムが中国との付き合い方の先生なのか?
第1章 中国に負けないベトナムから何を学ぶべきか
第2章 日本とベトナムの共通点の多さ
第3章 ベトナム的発想こそアジアで優位に立つ鍵
第4章 京都文化に中国との付き合い方のヒントあり
第5章 これからの日本人が目指すべき戦い方

定価:880円(本体800円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2015年7月16日(木)
  • ISBN:978-4-7973-8153-5
  • サイズ:新書/1色
  • ページ数:192
  • 付録:-

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著者紹介

中村繁夫(なかむらしげお)
京都府生まれ。大学院在学中に世界35 カ国を放浪。専門商社の蝶理に入社し、以後30年間レアメタル部門で輸入買い付けを担当する。2004年、部門ごとMBO を実施し、日本初のレアメタル専門商社アドバンストマテリアルジャパンの代表取締役社長に就任する。「レアメタル王」として、世界102 カ国で数多くの交渉を経験するなかで、ベトナム人の交渉術が日本人に参考になることを説く。著書に『レアメタル・パニック』(光文社)、『2次会は出るな!』(フォレスト出版)、『中国のエリートは実は日本好きだ!』(東洋経済新報社)などがある。

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