SB新書
下流中年
下流中年
一億総貧困化の行方
SB新書シリーズ

雨宮処凛・萱野稔人・赤木智弘・阿部彩・池上正樹・加藤順子 著
ISBN
978-4-7973-8657-8
サイズ
新書/1色
ページ数
240
価格
800円+税
出版日
2016/04/06
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誰もが転落予備軍!


介護離職、早期退職、引きこもり、ワーキングプア……他人ごとではない中年のリアルな危機!

「ロスジェネ世代」はどこに行ったのか?
団塊ジュニア世代(71年~74年生まれを中心に前後数年の間に生まれた世代)は、
就職氷河期と重なり、「ロスジェネ」と呼ばれたが、彼らは今や40歳を超える中年となった。

「中年フリーター:氷河期の非正社員ら、歯止めかからず273万人に」というニュースが流れたが、まさに彼らが非正規労働を続けざるを得ず、新たな問題となっている。

人は、どのようにして社会のレールから転落するのか。また、這い上がるためのスキルとは、どのようなものなのか

いまは社会に関わりを持てている"働き盛りの"中年世代であっても、突然、転落するかもしれないリスクは誰もが持っている。
それどころか、真面目で、他人の痛みを理解できる優しい人ほど"社会のレール"から外れやすく、抜けられなくなることが多い。
1日に10時間以上働いても、月に10万円余りにしかならない実態にあえいでいる働き盛りの世代も多い。
職場で苦しみ孤立する人がいても、かつての会社が家族のように守ってくれた終身雇用の時代と違い、激しい商品開発競争の中で、上司も同僚も自分のノルマに追われる。職場で我慢していても支援などの相談窓口へ行っても、気合論や精神論ばかり説かれて、「しんどい」などと弱音を見せると、精神科への受診を勧められる。若年者や高齢者と違って、働き盛りとみなされる中高年世代には、セーフティーネットがほとんど用意されていないことも、こうした"地獄"からいつまでも抜けられなくなる要因にもなっている。

「敗者復活を許さない日本社会のほうが病んでいるのでは…」
ある読者は、そう筆者に訴えた。
先行きの見えない未来。生活は困窮し、貧困問題にも直結している。ギリギリのところで生活を強いられる現実に、真剣に向き合おうとすればするほど、傷つき疲れていく。そんな不安を抱えながらレールにしがみついている存在を、社会が大量につくりだしているといえる。
私たちは今後、こうした社会にどう向き合っていけばいいのか。

■目次:
はじめに 総下流化社会はいつから始まったか ~10年後、日本に新たな貧困問題をもたらす下流中年
第1章 下流に転落するリスクは誰もが抱えている ~転職・リストラ・給与減、そして介護離職
第2章 下流中年10人のリアル
第3章 下流中年は、就職氷河期の負の遺産にされてしまうのか
第4章 雇用問題としての下流中年 ~非正規雇用は都合のいい使い捨て人材なのか
第5章 「自己責任論」を振りかざしてきた人たちを撃つ
第6章 下流中年がこのまま高齢者になっていく場合の社会的コスト
第7章 もし自分が下流中年になった場合の這い上がり策とは
第8章 助けあう社会と職場をどう構築するか
終章 対談:雨宮処凛氏×萱野稔人氏
「生きづらさ」についてから8年、「生きづらさ」はどう変わったか


雨宮処凛(あまみや・かりん)
1975年北海道生まれ。作家・活動家。00年、自伝的エッセイ『生き地獄天国』でデビュー。以来、「生きづらさ」についての著作を発表する。06年からは、新自由主義のもと不安定さを強いられる人々「プレカリアート」問題に取り組み、取材、執筆、運動を行う。07年に出版した『生きさせろ!難民化する若者たち』(太田出版、のちにちくま文庫)でJCJ賞(日本ジャーナリスト会議賞)を受賞。

萱野稔人(かやの・としひと)
1970年愛知県生まれ。哲学者、津田塾大学教授。専門は哲学、社会理論。パリ第十大学大学院哲学科博士課程修了。博士(哲学)。朝日新聞「未来への発想委員会」委員、衆議院選挙制度に関する調査会委員などを務める。著書に『国家とはなにか』(以文社)、『暴力はいけないことだと誰もがいうけれど』(河出書房新社)、『成長なき時代のナショナリズム』(角川新書)など。

赤木智弘(あかぎ・ともひろ)
1975年栃木県生まれ。フリーライター。2007年に月刊誌「論座」に発表した「『丸山眞男』をひっぱたきたい―31歳、フリーター。希望は戦争。」で注目を集める。著書に『若者を見殺しにする国』(朝日文庫)、共著に、『経済成長って何で必要なんだろう?』(光文社)など。

阿部彩(あべ・あや)
マサチューセッツ工科大学卒業。タフツ大学フレッシャー法律外交大学院修士号・博士号取得。国際連合、海外経済協力基金を経て、現在、首都大学東京都市教養学部教授。著書に『子どもの貧困』『子どもの貧困Ⅱ』(ともに岩波新書)、『弱者の居場所がない社会 貧困・格差と社会的包摂』(講談社新書)など。

池上正樹(いけがみ・まさき)
大学卒業後、通信社勤務を経て、フリーのジャーナリスト。日本文藝家協会会員。東日本大震災後、被災地に入り「ひきこもりと震災」について調査。ひきこもり当事者活動や家族会などもサポートする。著書に『大人のひきこもり 本当は「外に出る理由」を探している人たち』(講談社新書)など。現在、ダイヤモンド・オンラインにて「「引きこもり」するオトナたち」を連載中。

加藤順子(かとう・よりこ)
団塊ジュニア世代のライター、フォトグラファー。気象番組のキャスターやディレクターを経て、取材者に。学校事故事件、防災、ソーシャルデザインの分野を中心にさまざまな形で活動中。共著に『あのとき、大川小学校で何が起きたのか』(青志社)など。


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