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お知らせ

もっと知ろう、発達障害のこと──SB新書・全文無料公開

2025.04.02 ( 更新日:2025.04.02 )

毎年4月2日は、国連が定めた「世界自閉症啓発デー」です。日本では4月2日から4月8日までを「発達障害啓発週間」とし、自閉症をはじめとする発達障害について広く知ってもらうための活動が全国各地で実施されています。

SBクリエイティブでも、過去10年以上ににわたって発達障害についての書籍を刊行しており、多くの当事者やその家族、周囲の方々に読まれ、共感と支持を得てまいりました。今回は、その中からSB新書11タイトルを、世界自閉症啓発デーおよび発達障害啓発週間にあわせて、期間限定で全文無料公開します。今回の取り組みを通じ、もっと多くの方々に発達障害への理解を深めていただくとともに、より良い社会づくりについて考えるきっかけになることを願います。

全文無料公開タイトル一覧

1)タイトルをクリックすると「SBCr電子書籍ストア」のページが開きます。
2)立ち読み(無料)から全文を無料で読むことができます
※全文を読むには無料の会員登録が必要です

発達障害「不可解な行動」には理由がある
知的障害と発達障害の子どもたち
発達障害の子どもたちは世界をどう見ているのか
発達障害の人には世界がどう見えるのか
学校の中の発達障害
発達障害という才能
子どもの発達障害
「発達障害」だけで子どもを見ないで その子の「不可解」を理解する
発達障害 生きづらさを抱える少数派の「種族」たち
発達障害の子どもたち、「みんなと同じ」にならなくていい。
自閉症スペクトラム

無料公開期間

2025年4月2日(水)~4月8日(火)


本田秀夫先生からのメッセージ

自閉症(自閉スペクトラム症)のある人たちは、本来は真面目で穏やかですが、物事の捉え方や感じ方が独特であるために、通常の生活環境ではストレスが強くなりやすく、混乱しやすいです。家族にとっても、通常とは異なる生活上の工夫が必要となるので、負担が増えます。福祉制度がもっと充実し、自閉症のことをより身近なものとして理解する人が増えていくよう、当事者と家族の会や学会などが、啓発活動や研究活動を通じて社会への働きかけを行っています。「世界自閉症啓発デー」は、そのような活動の1つとして世界中で開催されています。SBクリエイティブが実施している「もっと知ろう 発達障害のこと」の取り組みを通じて、より多くの方が自閉症(自閉スペクトラム症)をはじめとする「発達障害」に関心をもっていただくきっかけになればと思います。

本田秀夫(ほんだ・ひでお)
信州大学医学部子どものこころの発達医学教室教授・同附属病院子どものこころ診療部部長。特定非営利活動法人ネスト・ジャパン代表理事 精神科医師。医学博士。日本自閉症スペクトラム学会会長、日本児童青年精神医学会理事、日本自閉症協会理事。著書に『自閉症スペクトラム』『子どもの発達障害』『知的障害と発達障害の子どもたち』などがある。

各書籍の紹介

『発達障害「不可解な行動」には理由がある』

「落ち着きがない」「衝動的な言動が多い」「仕事でミスが多い」……。そんな発達障害の方の行動が気になっている人、多いかもしれません。このような行動はどれも、じつは性格やる気、しつけが原因ではないのです。それぞれの行動の裏側には、医学的に見た理由が存在するのです。その原因や、有効な対処法がわかれば、発達障害当事者の方とのすれ違いや、あなたが一人で抱え込んでいる悩みが減るかもしれません。数十年に及ぶ臨床経験を持つ医師が医学的知見にもとづいて教える「当事者との上手な向き合い方」。


著者:岩波 明


『知的障害と発達障害の子どもたち』

この本で取り上げるテーマは「知的障害×発達障害」です。これは、最新のDSM-5(米国精神医学会の精神疾患の診断分類)では「神経発達症」と定義づけられているものです。「この2つの障害が重なり合うことで、どんな特性が生まれるのか?」「早期に発見・支援することで、どんな大人になっていくのか?」今、注目を集める「境界知能」についても言及していきます。


著者:本田秀夫


『発達障害の子どもたちは世界をどう見ているのか』

子どもの発達障害はデリケートなトピックです。そのため、あまりふれないほうがよいのかも…と遠回しにしてしまうことも多いかもしれません。ですが、身近にいる発達障害の子どもたち(発達障害かもしれない子も含みます)が、どのように世界を捉え、感じているのかを理解できたとしたらどうでしょう? これまでよりも少しだけ肩の力を抜いて、ともに日々を過ごせるようになるかもしれません。


著者:岩波 明


『発達障害の人には世界がどう見えるのか』

発達障害の人が抱える生きづらさは、自分が見えている世界が他の人の見えている世界と異なることにあります。理解できないゆえに、当惑し、イライラし、疲弊してしまうのです。本書では、知覚実験、脳科学などによる最新研究をもとに、発達障害の人が見ている世界を明らかにし、発達障害の当事者の苦しみを軽減し、周りの人のとのコミュニケーションを円滑にするにはどうすればよいかを論じていきます。


著者:井手正和


『学校の中の発達障害 「多数派」「標準」「友達」に合わせられない子どもたち』

小学校以降の発達障害の子の場合、学校生活の中で経験するストレスなどが要因となって、不登校などの問題が生じることも少なくありません。発達障害の支援で、最も重要なことは二次障害を予防すること、そして、二次障害が生じたときにその悪化を防ぐことです。とはいうものの、学校とは「多数派」「標準」「友達」に合わせるべき最たるところ。いったいどうやって、発達障害の子は学校と折り合いをつけていけばいいのか、じっくり考えていきたいと思います。


著者:本田秀夫


『発達障害という才能』

オードリー・タンやイーロン・マスクといった、天才と呼ばれる人たちの中に、発達障害の傾向がみられることが多いといいいます。「過剰集中」や、「マインド・ワンダリング」という特性が、創造性が必要とされる仕事を成し遂げるにあたって、大きな力を発揮するというのです。では、どのような環境でその能力が開花したのでしょうか。本書では、その秘密に迫っていきます。


著者:岩波 明


『子どもの発達障害 子育てで大切なこと、やってはいけないこと』

「『友達と仲良く』と言ってはいけない」「『せめてこれくらい』はNGワード」「宿題は百害あって一利なし」など、「発達障害」当事者の親にしてみるとぐっと心に刺さることを笑顔でおっしゃる本田先生。ただし、その解説をうかがうと非常に腑に落ちて、合理的で、子どもの発達に不安や悩みを抱える親御さんには、目からウロコの本になると思います。親や支援者たちの認識をコペルニクス的に変える! 新たな知見を授け、支援の意味に気づかせる一冊です。


著者:本田秀夫


『「発達障害」だけで子どもを見ないで その子の「不可解」を理解する』

診断名はあくまでもその子の一部にしか過ぎません。「自閉スペクトラム症のAくん」「注意欠如・多動症(ADHD)のBちゃん」といった視点よりも、大切なのは、その子の目線にまで達して、気持ちを想像してみること。本書では、「発達障害」と診断される可能性のある子どもたち12のストーリーを例に、その子の気持ちを想像し、困っていることを探り、「仮の理解」を行う過程を解説。わが子の「不可解」な行動に、悩める親や支援者を応援する一冊です。


著者:田中康雄


『発達障害 生きづらさを抱える少数派の「種族」たち』

発達障害には、ASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠如・多動症)などの種類がありますが、それらの種類が重複している人が、実はかなり多くいらっしゃいます。そうした重複例は、適切に理解され、対応されていないケースがよくみられるのです。発達障害の重複をくわしく知っておくと、発達障害の人の行動や心理がより正確に、よりくわしくみえてきます。


著者:本田秀夫


『発達障害の子どもたち、「みんなと同じ」にならなくていい。』

発達に課題のある子どもたち8000人が通い、さらには待機児童が何千人もいるという人気の教室「LITALICOジュニア」。著者は「教室に来る子はみな独創的で、将来の可能性を感じさせる子たち」と語ります。本書では、発達に凹凸のある子の伸ばし方、また、多様な人が活躍できる「障害のない社会」のつくり方までを提唱していきます。


著者:長谷川敦弥


『自閉症スペクトラム 10人に1人が抱える「生きづらさ」の正体』

自閉症とアスペルガー症候群、さらには障害と非障害の間の垣根をも取り払い、従来の発達障害の概念を覆す「自閉症スペクトラム」の考え方が注目されています。10人に1人が抱える「生きづらさ」の原因を解明し、療育、支援のあり方まで、多角的に解説します。


著者:本田秀夫


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