
機械製図練習帳 AutoCAD LT 2006~2008対応
設計製図の現場感覚で学ぶ実戦的ワークブック
CADは”ものづくり”に不可欠なツールです。設計者が頭に描いた構想をコンピュータ上でシミュレートし”ものづくり”を計画します。次は工作者や組立作業者が作業できる図面にまとめます。本書では”ものつくり”につながるCAD製図のポイントを速習できます。
CADユーザの中でも2次元製図を中心にCADオペレータを目指す人の人口が増えています。職業訓練学校でも、必ず講座があるほどです。
このため、若年層にとどまらず、中高年層にまでCADを学習する傾向があります。しかも、近年のインターネット環境の充実にともない、自宅でも作業できるとあって、CAD製図を目指す人は増えつつあります。
ただし、CADアプリケーションで図形を作図できても製図の仕事に就けるわけではありません。それぞれの業種の特殊性を理解したうえで、実務に使える製図のスキルを持ち合わせている必要があります。
そこで、基本的なCADトレーニングガイドの先に、業界・業種に特化した製図スキルをCADで実現できる能力が求められ、これを学習できる参考書が求められています。
本書は、長く機械設計の現場にいて、CADで設計・製図を行ってきた著者を立て、実務に耐え得るCAD製図の考え方と製図のポイントをまとめました。
特に、「実務で使われる図面ファイルを読者に公開し、その構造を学ぶことから始める」というこれまでに無い手法で進めます。
本書は、CADアプリケーションの操作説明書ではなく、実際に使われる機械製図の図面ファイル(計画図、複数の部品図、組立図)を元に、その内容を学び、再現能力を養うことを目的にしています。
また、機械製図を有効に行うためのCAD利用方法のポイントも随所に掲載しています。
●前付
はじめに
本書の内容
付属DVD-ROMについて
もくじ
●第1章 準備-本書を学ぶために
1-1 機械製図のルールとAutoCAD
1-2 本書を体験するためのカスタムツール
●第2章 図面ファイルに学ぶ
2-1 サンプル図面を開く
2-2 組立図に学ぶ図面の構造
2-3 部品図に学ぶ構成要件
2-4 計画図に学ぶ構成要件
●第3章 実技1:まずはテンプレートを作る
3-1 名前付き印刷スタイルを作る
3-2 テンプレートを作る
3-3 操作しやすくする
3-4 インタフェースを使いやすくする
●第4章 実技2:コンベアを構想する-計画図の作成
4-1 設計のための構想
4-2 スケッチから計画図へ
4-3 電子カタログから部品図を配置する
4-4 計画図を完成する
●第5章 実技3:フレーム部品を設計する-部品図の作成
5-1 計画図から必要な部品要素を取り出す
5-2 図形として配置する
5-3 線種や印刷スタイルを設定する
5-4 図面枠を挿入する
5-5 図面の印刷設定を行う
●第6章 実技4:ベルトコンベアを組み立てる-組立図の作成
6-1 組立図の概要(作成のポイントを学ぶ)
6-2 バルーンを配置する
6-3 属性を書き出し表にする
6-4 表を部品表として組立図に配置する
●第7章 実技5:シンボルを作成する
7-1 シンボルの概要
7-2 必要な図形の作成と属性の定義
7-3 振る舞いの設定
●付録
AutoCAD LT 2008体験版について