花守
花橘子規は鬼を自らに降ろす憑巫「花主」の継承者であり、それゆえに短い命が宿命づけられていた。
幼馴染みの蔵内春嶽は、彼女を守るために、花主を守護する役目「花守」になることを迷わず選ぶ。
しかし、それは過酷な運命の始まりとなった。
「守るよ。僕が、これから先ずっと、子規を守る」
少年が幼い頃に出会った少女は、鬼を自らに降ろして怪異を滅ぼす役目「花主」の継承者たることを宿命づけられていた。
人には巨大すぎる力をその身に受け入れることで、短い命があらかじめ定められている少女・花橘子規。幼馴染みである彼女を見守るため、蔵内春嶽は花主を守護する役目「花守」になることを迷わず選んだ。
町の人々を守るために人知れず続く少年と少女の戦いの日々は、しかし避けようのない終わりへと、否応なしに近づいてゆく。
新進気鋭の作者が贈る、切なくて温かい、真摯なラブストーリー。