かむなぎ 弐 -憂しときは射千玉の夜-
あの野郎――絶対に助けてやる!
秋山の事件を乗り越え、草薙真幸と八坂千尋にようやく訪れた平穏な日々は、一本の電話をきっかけに破られる。草薙家当主の卓琉が、殺人事件について事情聴取を受けることになり、しかも警察署へ向かう途中で意識不明に陥ったというのだ。 父親のサポートをするため、千尋や母の沙耶子とともに瀬戸内の小島へと向かう真幸。だが、そこで真幸は見たこともない強力な怪異と対峙することになる。さらには、真幸たちを妨害しようと暗躍する銀髪の美女まで現れて、事態は一層の混迷へと向かい始める。 星さえ見えない漆黒の夜に「草薙の剣」の霊焔が燃え上がる。現代異能ファンタジー、第二弾!