
「機械工学」のキホン
イチバンやさしい理工系
「機械工学」は“ものづくり”に関わる工学分野を包括した横断的な工学です。 先人や現代の多くの人の知恵から生まれた機械が、街をつくり、人々の暮らしを守っています。本書では、たとえば、身近な電気製品の安全性を高めるしくみや、自転車やバイクがどのように考えてつくられているのかを、個々の製品のしくみにまで分解して解説しました。機械の専門知識をもたない人にも機械工学の取り組みと考え方を理解してもらえるよう、身近な製品や機器を題材に、カラーの写図を交えてわかりやすく解説しています。本書を通して、毎日の生活の中で機械のおもしろさを感じ取っていただきたいと願っています。
【目次】
第1章 家庭の中の機械を考えてみよう
第2章 街を歩いて機械を考えよう
第3章 機械の仕事としくみと強さ
第4章 スクータのCVTとバイクの中身を見ると
第5章 機械のコミュニケーションは図面から
第6章 機械で扱う力を考えよう
第7章 モノのつくり方と材料を考えよう
第8章 動く機械のしくみを考えよう
■著者:
1953年東京都生まれ。1977年に東京電機大学工学部機械工学科を卒業し、現在は東京電機大学高等学校教諭。NPO法人科学技術立国創生を推進する会に所属。自動車いじりや絶版バイクのレストアを趣味とする。また、ロボット工作・電子工作教室を主宰し,年間延べ300名ほどの小中学生と工作を楽しんでいる。著書に、『機構学の「しくみ」と「基本」』『電子回路の「しくみ」と「基本」』(技術評論社)、『図解 わかるメカトロニクス』(講談社)、『いちばんわかるシーケンス制御』(ナツメ社)『よくわかるメカトロニクス』(東京電機大学)などがある。