

これは、もう一つの眷族の物語、──【剣姫の神聖譚】──
アイズ・ヴァレンシュタイン

Lv.6を誇るオラリオ内最強の女性剣士。
【ロキ・ファミリア】のヒューマン。
レフィーヤ・ウィリディス

アイズを崇拝するエルフの魔導士。
【ロキ・ファミリア】団員。
ロキ

最大派閥【ロキ・ファミリア】の主神。

「服、服買いに行こう! アイズもいい よね!?」
「う、うん」
アイズの手をしっかり握りながら ティオナは先導するように歩を進める。

「「「おおー」」」
三つの感嘆が重なり合う。
ティオナ達が声を揃える中、気恥しさで頬を染めるアイズは、人形のようにたたずみ軽くうつむいた。

「【──終末の前触れよ、白き雪よ。黄昏を前に風を巻け】」
レフィーヤの詠唱が、続く。

「リル・ラファーガ」
主神命名の一撃必殺を唱え、アイズは風の矢となった。