

このパズルは、ナンバープレースという名前で生まれ、その後SUDOKUという名前で世界的に大流行したパズルとルールとしては同じパズルです。
世界には、コンピュータで作って、答えがひとつならOKとしているような問題もたくさんありますが、「ポケット数解」シリーズは、熟練した編集者がチェックして、人間が解いておもしろいと太鼓判を押した問題だけを厳選して掲載してあります。だから、きっと楽しんでいただけるはずです。
数解には、初級の手筋だけではなく、まだまだたくさんの手筋があります。この本を解き終わったら、ぜひ中級篇に挑戦してみてください。
ルール

どの問題にも答えは必ずひとつだけしかありません。
このマスにはこの数字とこの数字のどっちが入ってもいいよね、ということはありません。どのマスも、答えの数字はひとつだけしかありません。だから、数字を書き込むときには、このマスにはこの数字しか入らないんだ、というマスをさがしながら解いていくのです。
では、例題を解きましょう。
STEP①

まずはひとつの数字に注目する解き方をおすすめします。
どの数字からでもいいのですが、例題では1から見てみましょう。上段右のボックスには、まだ(1)は入っていません。空白の㋐~㋕の6マスのどこかに(1)が入ります。
「ウ」「カ」のあるタテ列には、下にすでに(1)があります。「イ」「オ」のあるタテ列にも、すでに(1)があります。また「ア」のマスが含まれるヨコ列では、すでにいちばん左に(1)が入っています。よって、上段右のボックスでは、「エ」にしか(1)は入りません。
隣の上段中央ボックスにも(1)は入っていません。「エ」に1が入ったことで、同様の解き筋で「キ」のマスに(1)が入ります。
ひとつ数字が入ると、それが次のヒントになることはよくあります。
どの数字も全ブロックに一つずつ入れば、おしまいとなります。
STEP②

(1)の後は(8)、(4)、(9)の順番にそれぞれ全部の数字を入ります。その後
この段階でわかるところまで(3)を入れたのが、上の途中経過です。
上段右のボックスは残り1マスになっています。まだ入っていない数字が入るので、「サ」には(6)が入ります。「サ」に6が入ると上から2段目のヨコ列の残りマスは「シ」だけとなり「シ」には(7)が入ります。
この本に掲載されている問題は全部、ここまで説明した解き方だけで解けます。
解答

いかがでしょう?
解答通りになりましたでしょうか?
1か所だけをずっと考えるのではなく、あちこちを見てみるのも数解を解くコツです。
もし間違っていることに気がついたら、間違えたところまで戻ることはとても難しいです。
あきらめて最初から解き直しましょう。