これは、小鬼を殺すだけの男が「冒険者」になることを願う物語――

ゴブリンスレイヤー/Goblin Slayer

――つまり俺は、奴らにとってのゴブリンだ。
辺境の街で活動している変わり者の冒険者。
ゴブリン討伐だけで銀等級(序列三位)にまで上り詰めた稀有な存在。
「人前に出てこないゴブリンだけが、良いゴブリンだ」
女神官/Priestess

――守り、癒やし、救え。『地母神の三聖句』
ゴブリンスレイヤーとコンビを組む少女。
心優しい少女で、ゴブリンスレイヤーの無茶な行動に振り回されている。
「一緒に行きます。放っておけませんから、あなた」
妖精弓手(エルフ)/High Elf Archer

――無知なる者こそが幸福である。知ることは最上の喜びなのだから。『エルフの格言』
ゴブリンスレイヤーと冒険を共にするエルフの少女。
野伏(レンジャー)を務める凄腕の弓使い。
「こんなのは、冒険じゃない。いつか必ず――こいつに、『冒険』をさせてやるわ」
牛飼娘/Cow Girl

――彼女にとって大事なのは、いつだって天気と、家畜と、作物と、そして彼のことだ。
ブリンスレイヤーの寝泊まりする牧場で働く少女。
ゴブリンスレイヤーの幼なじみ。
「お腹減ってるでしょ。すぐ支度するから、朝ごはんにしよっ」
受付嬢/Guild Girl

――ペンも紙もなしに、どうして冒険ができようものか。
冒険者ギルドで働く女性。
ゴブリン退治を率先してこなすゴブリンスレイヤーにいつも助けられている。
「堂々としてください。あなたは銀等級の、冒険者なんですから」
鉱人道士(ドワーフ)/Dwarf Shaman 蜥蜴僧侶(リザードマン)/Lizard Priest

――宝石も金属も、磨く前は全て石塊。物事を見た目で判断する鉱人は、この世におらぬ。
ゴブリンスレイヤーと冒険を共にするドワーフの術師。
――竜とは逃げぬものなれば。
ゴブリンスレイヤーと冒険を共にする蜥蜴人の僧侶。
ゴブリン/goblin

体長、体格、性格、行動様式は悪賢い子供のそれに酷似。
個体としては貧弱で、いわゆる「怪物」と呼ばれる中では最弱の存在。
略奪を目的として集落を襲い、女をさらい、巣の中にて繁殖する。