発売日 2016年02月15日(月)

ゴブリンスレイヤー

著者名:蝸牛くも(著者) 神奈月昇(イラスト)

¥630(税別)

ISBN:
978-4-7973-8615-8
サイズ:
文庫
ページ数:
352
付録・付属:
-

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著者紹介

著者・蝸牛くも

イラスト・神奈月昇

第7回GA文庫大賞(後期)に、「天下一蹴 氏真無用剣」を応募、最終選考作品に。
編集部より応募者である蝸牛くも氏に打診、本作でデビューが決定。

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  • なろう小説の大きな一つの流れへの反逆そのものですね

    5.0
    けんけん

    チートは飽きました。運命とはほとんどの人間にとって切り開くものであり、一つ一つの危機はそれこそダイスの出目が超えなくてはいけない数字の高さで、たまたま助かったり死んでしまったりするような、理不尽なものであるべきなのが、本当の命のやり取りでしょう。プレイヤーがある一つの行動を取ろうとする時、ゲームマスターはそれぞれの行動の難易度をダイスに従いその場で設定します。もちろんゲームマスターは大まかな流れを最初から決めていますが、ある分岐路においてキャラクターが取る行動は、その場のプレイヤーの裁量がある程度認められています。わかりやすいのは、敵に遭遇した場面で、戦うか、逃げるか。ここで逃げられる確率は、その場でゲームマスターが決めるのですが、それでも戦うかどうかをプレイヤー、つまり語り手ではないものがダイスを手に取るチャンスは必ず与えられるのです。これを与えられないものがNPCであり、プレイヤーの最大の特徴は、特定の場面において行動を決め、そのダイスを振ることが許可されています。ゲームマスターができることは、そこでそのダイスの種類と数、そして超えなくてはいけない数値の設定。この絶妙の掛け合いが、物語の良し悪しを決めていきます。ああ、そう考えると牛飼いの娘はNPCではないですね。このお話は、場面場面でダイスを握りしめているプレイヤーの思いが伝わってくる、そういう作品です。そして読んでいる方は、この時ゲームマスターが決めた超えなくてはいけない数値はこんなものかな、と想像する楽しみが許されます。ネタバレになりますが、最後のシーンで女神官が3度目の魔術を何に使用するか、またそれを小説とは違う方をプレイヤーが選択した場合、4度目の奇跡を起こせるかの数値も設定されていたことでしょう。個人的には通常ダイス三つで11あたりに設定してあげたい場面でした。それでも高確率で失敗ですね。そうした物語も用意されていた可能性もあり、その場合物語は終わっていたでしょう。また、奇跡二回で相手が動けなくなる数値は、3ダイスで5くらいだったのではないかと。失敗する確率0は、面白くもなんともないですからね。主人公がギルドで説得に失敗するのも、そのあたりの数値は一応欲しい。そういう想像を巡らせるのも楽しい作品でした。テーブルトークRPGを、久々にやってみたくなる、そんな作品でした。仲間集めるのは、今の時代は難しいよね……ネットだと臨場感出ないし。ちょっと考えよう。一人で物語作ると、どうしても最後はチートで無双、という話になりますよね。今後こういう作品が増えていくことを希望します。いや、自分で作れよって話なんだけどさ。優れた作家がいればそっちを読むよね?ちなみにアニメで面白いと思った人はぜひ読むべきです。あれは違った良さがありますが、この作品の良さはやはり原作にあると思います。

  • 「ゴブリンのジレンマ」を盛り込んだ作品でした

    5.0
    ニア

    アニメで見て面白いぞと思い購入しました。アニメ前は「エログロ」でうっている作品という噂を聞いていたために気乗りしなくて読んでいなかったのですが、実際に見ると大違いでした。客観的には星4くらいでしょうが、古いTRPGやファンタジー作品の敬意やオマージュが見受けられ、私の原点のツボにはまりました。30年分くらいの喉ごし作品なので、追加星1です。地味なゴブリン退治と工夫して戦う話は、古いTRPG系のノベライズみたいな内容でした。また初期日本のTRPGで山本弘さんが考えることを提起した「ゴブリンのジレンマ」へのひとつの答えが盛り込まれています。「ゴブリンのジレンマ」は簡単にいうと、「考えなしにモンスターだからと無条件に殺戮していいのか?」という命題。山本さんは別に「殺してはいけない」ではなく、「よく考えて結論を出しましょう」だったんですが。ただ、SWのリプレイ第一部で「教育を受けたモンスターが善良になる」というのをやったっために、よく考えなしにそういう風にやりとりするゲーマーが増えた問題も発展したりしました(SWの小説だと、冒険者に狡猾に復讐する話も後にでています)。まあどちらが正しいかはさておき、転生した元人間ならモンスターの本能に引きずられず善良だったり、そういうのに率いられ教育されると善良になる話もそういう流れの影響はあるでしょう。まともな戦士とはいえず、アイテムやトラップを駆使するゴブスレさんは、「トラップコレクション」や「アイテムコレクション」の話を連想し、なつかしくなりました。一見みすぼらしいが愚直ともいえる一本筋の通ったゴブリンスレイヤーは某竜の槍の物語の「まことの騎士」を連想しました。雑多で個性的な冒険者集団は「五竜亭」を思い起こしました。某種族が圃人とかいうのも「ケンダ⭕」からきてますよね?!他にもエルフ語で「オルグボルグ」。ドワーフでは「かみきり丸」とかのような表現は「ホビットの冒険」あたりを連想し、古いファンタジー作品好きをニヤリとさせてくれます。ダークファンタジーな世界や二つの月は、ルーンクエストぽい印象を受けました。あれの世界だと、竜人は疑い無く「竜になれると思い込んでいると、竜になれる設定」だったかな?ウォーハンマーぽい感じもしますけど。ゴブリンの発生起源についても面白く、色々なファンタジーやゲームからきているような印象でした。アリアンロッドだと、ヒト種族が邪悪化してゴブリンになってましたしね。文章表現でちょっと気に入らないところもありましたが、作者さんのTRPGや古いファンタジーの知識やラブ感じましたし、古い富士見の翻訳小説みたいな雰囲気もありで、気に入った作品になりました。

  • 淡々とゴブリン退治に取り組む彼らの姿はシュールですが、あくまでシリアスでストイック

    5.0

    名声も得られず報酬も少なく、冒険者たちからは敬遠されるゴブリン退治を専門に引き受けるどこか壊れた男「小鬼を殺す者」の物語。惚けたタイトルとあらすじからコミカルな内容を予想していると読んでびっくり!派手な冒険からは縁遠く、まるで害虫駆除のように手段を選ばず淡々とゴブリン退治に取り組む彼らの姿はシュールですが、あくまでシリアスでストイック。雑魚モンスターの襲撃が現実的にはどれほど脅威で排除が難事業なのかを描いているのが新鮮。個人的には魔法で眠らせたゴブリンの群れ(百匹近く)を律儀に一匹ずつ、作業的に殺害していく場面が秀逸で、「戦い」「冒険」という言葉の持つ爽快感からはほど遠いモンスター駆除の生々しさと倦怠感を嫌んなるくらい味わえます。また冒険者たちもあくまで「鍛えたから強い」レベルの描写にとどまっており、ベテランと新米の間に大きな実力差がないのも意外に斬新。特に魔法関係は使用制限が厳しくて、序列第三位で4~5回、序列第十位の新米でも2~3回だし。冒険者の実力を決定するのは経験からくる判断力の違い、生存能力の違いということですね。実力ある冒険者のパーティでも数の暴力には勝てず、オーガクラスともなれば序列第三位の四人がかりでも劣勢を強いられるという戦闘能力の設定が絶妙でして、たかがゴブリンとの戦いといえども、生きるか死ぬかの緊張感が維持されています。残念なのは本編の描写とイラストがところどころ不一致なこと。主人公、貧弱でみすぼらしい装備だと描写されているのにイラストだと普通に強そうでかっこいいような。ヒロインなのに序盤の全滅のピンチで失禁してしまう女神官、隠密行動で体臭を消すためにゴブリンの内臓と血を塗りたくられて泣きべそなエルフ娘にヘンな性癖に目覚めるかもであります。

すべての120つのレビューを表示

  • θ(シータ)

    「……めんなさい……ごめ、なさい……ごめんなさい、ごめんなさい……っ!」ラノベ界初のやる夫スレ発の書籍化作品。手段を選ばず、手間を惜しまず、ゴブリンを退治していく。これはそんなゴブリンへの執念を燃やしている男の物語である。ただゴブリンを殺していく物語かな?と思っていましたが想像以上にハードでシビアな物語でしたね。作中のゴブリンに敗北した冒険者の扱いの酷さといえばもう…筆舌に尽くし難いです。(特に女性冒険者)しかし、この容赦のないえげつなさこそが本作における魅力の一つなのでしょう。星四つ【⭐️⭐️⭐️⭐️】 続きを読む

  • 芳樹

    【電子書籍】9月最後の読了作品。アニメ、漫画ときて、Bookwalkerのキャンペーンを機会に文庫へ。映像化したものよりも、情景や心情の描写があっさり目なんですね。大変面白く読みました。引き続き読み進めたいです。 続きを読む

  • シータ

    本当にダークファンタジーでしたわ。ゴブリン倒すことに凄い執念を燃やしているゴブリンスレイヤー。そんな彼でも条件次第ではゴブリンに勝てないこともあり、単純な俺TUEEEモノではないですね。人間とゴブリンの生死を賭けている描写がリアリティあってとても面白かったです。 続きを読む

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