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きれいな黒髪の高階さん(無職)と付き合うことになった

森田季節:著者 / 紅林のえ:イラスト

「失敬な。私はプロのニートだ」
「プロというのは、お金をもらう立場のことだろ」
「私はちゃんと親から毎月、お金を得ている」
「違う! そういう意味じゃない!」

サークルにも行かず暇をもてあました京都の大学生、日之出は学内でミステリアスな女性に出会う――。
しかし、高階さんというその女性は学生ではなく、ニートだった!
そして、日之出が暇であることを看破した。
「なら、ちょうどいい。私と付き合わないか?」
森田季節×紅林のえが贈る、無職と大学生のスローライフだらだらラブコメディ!

定価:660円(本体600円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2018年11月15日(木)
  • ISBN:978-4-7973-9892-2
  • サイズ:文庫
  • ページ数:256
  • 付録:-

「こっちの飲み会は出町柳かぁ……。近いけど、店が狭いと逃げ場がないかな……」

あれ?

今、逃げ場って言ったな、この子……。

何なの⁉ そのサークルの会長でも暗殺する予定なの!? アサシンなの!?

「日之出君、かけがえのないこの時間を価値あるものにしよう! これはおおいなるチャン スだ!」

そう言われると、ちょっとうれしくなってくる。我ながら単純だ。

「私と付き合ってくれ」

さらりと、何の恥じらいもなく――高階さんは告白と形容して問題のないことを口にした。

「じゃ……下の名前って、何だったっけ……?」

「 祭利よ」

お祭りでおなか出して踊っている狸の図が浮かんだ。たしかにこの苗字でこの名前は無意味なコンボになってるな……。

「ま、祭利……。これでいいか……?」

「うん、いいわよ、 日之出」

すぐさま、祭利はドヤ顔して言った。今度は俺が不意打ちを 喰らった。

「まさか、俺の名前を覚えてるとは……」

「日之出なんてかっこいい名前なら覚えるわよ」

でも、そこであわてて、こう訂正した。

「え、ええと……かっこいいって言うのは名前のことだから……」

――と、彩乃の左手が俺の肩に伸びてきた。

そのまま、ぎゅっと彩乃が密着してくる。

髪が俺の頬に当たる。

「菅原先生、彼女、い・た・こ・と・あ・り・ま・す?」

ぼそぼそと彩乃が俺の耳元で囁く。

ぞくぞくっと俺の体に電気のようなものが走る。

「彩乃、彼女になってあげてもいいですよ?」

高階紅礼羽(たかしな・くれは)

20歳のニート。

菅原日之出(すがわら・ひので)

19歳の京都の学生。

狸林祭利(たぬきばやし・まつり)

日之出と同じサークルの学生。

日南瀬彩乃(ひなたせ・あやの)

日之出が家庭教師をしているJK。

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著者紹介

『ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート』(MF文庫J)にてデビュー。
現在、『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました』(GAノベル)等。

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