リーゼロッテ

「私の貴族的教育(ノブレス・オブリージュ)を叩き込んで差し上げますわ!」
メインヒロイン。貴族として人々を庇護する義務に異常なまでに執着する令嬢。口癖は「貴族的○○(ノブレス・オブリージュ)」で、なんでもそう言っておけば良いと思っているフシがある。
「どうか、わたくしにも酷いことをなさってくださいまし!」
(やばいですわ……わたくしの手、ゴツゴツしていて恥ずかしい)
ヴィクト

「リーゼロッテ。俺はお前の言う小説に興味が湧いた。手伝う代わりに、俺にそれを読ませる権利をやろう」
主人公。ある本を探してヴィクトリア号に乗り込んだ小説家。ひねくれ者の冷笑家に見えてお人好し。致命的なまでの方向音痴。
「――貴様はふざけ過ぎた」
「やめろ。まるで俺が良い奴みたいじゃないか……恥ずかしい」
キルデス

「ふふふ、わたしはご主人様とずっと一緒。実質、嫁」
嘘を愛するひねくれ者の大悪魔。ヴィクトを愛し、彼に使役されている。その命令を一つだけ叶えてくれるが、常に命令と逆の意味で応える。
「わたしが治せるのは外傷とテレビだけ」
「セクハラ魔はみんなそう言う。ソースはわたし」
椎名フラン

「ねえね! お兄ちゃんになっちゃえー!」
12歳にして裏社会に君臨する天才幼女催眠術師。声を聞かせるだけで洗脳し「家族」にでき、「家族」は身体能力が飛躍的に高まる。性格は無邪気極まりない。
「フランちゃんは、お兄ちゃんと一緒が良いなぁー」
「でもなぁ。怪物は家族にできないかもだしぃ。ざぁーんねぇーん」
岡田米助

「いきなり爆弾だなんて怖くて怖くて……
ついつい余計な殺しをしてしまいました」
齢80にして現役、フリーの暗殺者。あらゆる得物を扱い、どんな暗殺も成功させる凄腕。どうしようもなく臆病で、失敗を恐れ、それ故に成功し続けている。
「相手が人間であれば、私には必ず勝機がございますとも……」
「銃弾はね……まっすぐにしか飛ばないんですよ」
パネロペ

「――さあ、布教を開始するぞ」
カルト教団の教祖。死=平等がモットーで、人間は平等に死滅すべきだと考えている過激派テロリスト。信者とともにハイジャックを企て、信者に自爆を命じながら船を占拠する。
「死こそは平等!」
「死こそは正義!」
「死こそは到達!」
アレイスト・グッドマン

「これは楽しくなってきたなぁ」
あらゆる幸運がなにもせずとも手に入る“無職の長者”。人生の全てが幸運によってうまく行き過ぎて、退屈している。
「しかし、妙だよね。ぼくがトイレで美少女と遭遇して、そこに何も起こらない、だなんてさ」
「この船は面白いよねえ。変な人がたくさん。でも、ぼくの運命を破ってくれる人はいない」
ダークマタ教授

《解るだろう、キミならさー。
ボクがどういう目的でこの船を造り、ボクが今から何を見たいのか、さー》
豪華飛空船ヴィクトリア号を開発した天才マッドサイエンティスト。ヴィクトとは旧知の友人であり、彼の使役するキルデスに並々ならぬ執着をしている。
《ボクはまだ見たいモノを見られていない》
《キミのそういうところ、ボクは大好きだよ》