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【配信中】女神チャンネル! え、これ売名ですの!?

徳山 銀次郎:著者 / shri:イラスト

『【動画】東京タワーがやばいw』

高校生、朱人(あかひと)は「ドラゴン襲来」の話題に乗り遅れていた。そんな彼の田舎にもドラゴンが襲来。

人気動画配信のチャンスと近づく朱人だったが、美しいエルフに襲われてしまう。異世界の奴らは侵略者だった!

そんな朱人の危機を助けたのは、異世界の女神!?

女神クラマによれば、異世界転生が女神たちの間で流行り、それを、うっかり話したことで、エルフが攻めてきたのだという。

女神クラマは手を差し伸べる。「一緒に、この世界を救いましょう!」

朱人は叫ぶ。「だいたい、お前らのせいじゃねーかよっ!!!!!」

GA文庫大賞《奨励賞》受賞作、ハイテンション・コメディ開幕!

定価:671円(本体610円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2019年7月12日(金)
  • ISBN:978-4-8156-0120-1
  • サイズ:文庫
  • ページ数:312
  • 付録:-
異世界からヤバい奴らがやってくる!

クズと女神のハイテンション・コメディ!

■夕立朱人(ゆうだちあかひと)

引きこもりの高校三年生の十七歳。アンチの多い炎上系底辺ユーチューバーで、生配信も行う。女神クラマとともにエルフと戦うことに。

「ほかの動画も再生数まったく伸びないし死活問題なんだよ。こんな貧困な高校生いるか?」

■クラマ

異世界アサルカルドの女神。エルフの地球侵攻を阻止するためにやってきた。

「なんですのツンデレって。なんか、あなたムカつきますわ!」

■星崎ナイト(ほしざきないと)

東京に住む高校一年生の少女。超能力者として人気のユーチューバー。朱人は星崎ナイトをディスる発言をしているが、相手にしていない。

「これはサイコキネシスとは違う。『流星弾の涙《スターガン》』だ。 相手は消える」

■億寺積木(おくてらつみき)

朱人を呪いから助けた霊能力者。ギャル口調で着物、茶黒の髪をツインテールにした二十九歳。

「ちょっ、なに人んちの前で騒いでるの。ウケるんですけどー」

■ひきこ

白い服を着て長い黒髪の都市伝説の怪異。朱人に取り憑いていたところ、億寺に封印される。

「あかひとおお!! あかひとあかひと会いたかった会いたかった会いたかったああ! ていうか、そこの女はなんなんだよおお!! 朱人に近づくなアバズレビッチどもがああ!! 殺す!! 殺してやるうう!!」

■クリフトシーヒ

異世界アサルカルドからやってきた女性。地球の男を性奴隷にするためにやってきたスケベエルフ。貧乳を指摘されるとブチギレる。

「男はできるだけ多く拉致して選民する。そして、女も殺さない。ガールズトークしたいからな」

■ミム

エルフとともにやってきた魔族リリムの少女。

「あんな年増のサキュバスと一緒にすんなよ。ウチはピッチピッチのリリムだからさぁ!」

朱人は咄嗟にクラマの頭から手を離す。

「ちょっ! 勝手に人の頭、触らないでほしいですわ!」

もう一度ポンポン。

「うにゃ~ん。ふにゅふにゅ」

「!?」

猫だ。クラマは猫だったのだ! なんだこれは……。リスナーも朱人も混乱していた。 朱人は謎の中毒性にかられ、クラマの頭をなで続ける。

「くるにゃ~ん。くしゅくしゅ。にゃ~ん」

『朱人もっとやれ!』『なんだこれ!』『かわいすぎる』『やっぱり俺もクラマ教入ることにした!』『猫じゃん! いや猫じゃん!』

「不思議な少年だ。エルフの女を前にして欲情しない男はそうそういない」

「まあ、おまえスタイルは超いいけど貧乳だしな」

「なるほどな、そうか……胸の問題か…………殺す! 貴様は絶対殺すうううう!」

エルフが眉を直角になる手前まで吊り上げて、猛ダッシュで朱人を追いかけてきた。

彼女の鬼の形相に、ベッタリだった横山も逃げ出す始末だ。それくらいエルフからは殺オーラが出ている。朱人とクラマはうしろを振り向かずただただ、前に向かって走る。

車輪の元をたどると、見覚えのある少女がサドルにまたがっていた。

小さな身体と大きな自転車が不釣り合いだ。

黒髪ショートボブのパンクな少女。

「チャリで来た」

少女はドヤ顔で朱人を見下ろす。

そんな彼女の姿にいち早く反応したのは、朱人ではなく上空のコメント欄だ。

『星崎ナイトキタ――――!』『星崎ナイトキタ――――!』『星崎ナイトキタ――――!』『キタ――!』『星崎ナイトキタ――!』『キタ――!』『ナイト!  ナイト!  ナイト!  ナイト!』『なんでナイトいんのwwww』

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著者紹介

著者・徳山 銀次郎

第11回GA文庫大賞に応募し、異世界から女神とエルフとドラゴンなどが日本にやってくるコメディである本作でデビュー。

他の大手ライトノベルレーベル新人賞に、人が死ぬガチシリアスの異世界からの侵略ものを応募、その評価シートで『君にはコメディ作が向いてる』と書かれたのでコメディに書き直し、GA文庫大賞に応募して受賞という変わった経緯。

2019年4月末に担当編集より、連絡アリ。

(・ワ・)「すまん、同時発売にGA文庫大賞の大賞作が出ることになった。それでも頑張ろうな!」

(´・ω・`)「そんなー」

(・ワ・)「同期作家さんとは仲良くね!」

(´・ω・`)「それはもちろん!」

イラスト・shri

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