発売日 2019年11月14日(木)

たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語8

著者名:サトウとシオ(著者) 和狸ナオ(イラスト)

¥610(税別)

ISBN:
978-4-8156-0468-4
サイズ:
文庫
ページ数:
312
付録・付属:
-

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著者紹介

著者・サトウとシオ

イラスト・和狸ナオ

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  • 世界観の掘り下げを進めたのは良いが、その結果「表側」のストーリーが若干空騒ぎ気味に。

    3.0
    ヤボ夫

    人外染みた自分の実力を過小評価しっ放しの少年とそんな自覚無しの危険人物に振り回されっぱなしのサブキャラたちのすれ違い・勘違い劇も巻を重ねて8巻目。物語の方はアスコルビン自治領の主の継承権を巡る儀式に招かれたロイドたち士官学校の生徒たちが一服盛られたキョウニン一族の代役としてライバル氏族との継承権争いに参加する羽目になった所から……つまり今回は完全に前巻からの引きであり、前後編の後編といった体裁。魔王サタンに稽古を付けて貰った事でますますパワーアップしたロイドを含め儀式に臨む事になった士官学校生の中でただ一人ライバル氏族にあれこれと勘違いされたまま助っ人としてキョウニン一族と対決する羽目になったアラン。彼がユーグの計画を暴露し、仲間の誤解を解きロイド相手に真剣勝負なんていう命が幾つあっても足りない試合を何とか免れる証拠を探そうとしていたらユーグに封じ込められていた魔王スルトを名乗る存在から力を貸す代わりに助けてくれないかと申し入れを受ける羽目に……5巻ぐらいからアルカとユーグの関係を中心にして徐々に明かしてきたこの作品の世界観をプロローグから一気に展開している。これまでもアルカとユーグの会話の端々に登場してきた「研究所」のメンバーの過去や少しずつ記憶を取り戻していく様子を描きながら「ロイドたちの住んでいる世界がどの様にして産み出されたのか?」というこのシリーズ最大の謎に向かっていく方向に本格的に舵を切った巻だと言って良いかと。話の構成の方はアルコルビン自治領の領主を決める四年に一度の「霊峰の儀」でキョウニン一族の代理となった士官学校の面々とライバル氏族であるオードック一族やタイガー一族のほとんどバラエティ番組みたいな勝負を描くのが「表側」のストーリー。そして上にも書いたようにプロローグを含めて作中随所に挿入される研究員・秋月ルカや蛇の様に眼光が鋭い石倉主任、キャバクラ通いの激しいおちゃらけ研究員・瀬尾といった面々が彼らの生きていた時代に何をしようとしたのかが描かれる、世界観を掘り下げる為のいわば「裏側」のストーリーが並行して進められる形になっている。「表側のストーリー」、こっちはまさにシリーズ始まって以来ずっと続けられてきたノリのコメディスタイルが貫かれている。霊峰の儀それ自体は完全にバラエティ番組のノリでヒロインたちんが何故か水着になって組んずほぐれつする騎馬戦であったり、何故か大根を使ったドツき合いであったりと賑やかに進む中でロイドとの直接対決を何とか避けようとするアランの悪戦苦闘(悪あがきともいう)とその必死の努力が勘違いでサラリと流されていくという「ラスダンは基本こういうノリの作品だよな」と言わんばかりの内容となっている。悪く言えば若干マンネリ感が否めない。なのでこの巻で「目新しさ」を求めるのであればそれは当然並行して描かれる「裏側」の物語に対して、という事になる。こちらは中々に興味深く、前巻で初登場したプロフェン王国の着ぐるみ国王・イブがこれまで物語の黒幕と思われてきたユーグ以上に世界の改変に関わっている事を匂わすなど黒い部分を見せたり、そんなイブと対峙したアルカがこれまでのどこか韜晦したショタコンロリババアの仮面を脱ぎ捨て「秋月ルカ」として振る舞う姿を描くなどこれまでシリーズ全体を貫いてきた「勘違いが全ての状況を推し進めていくドタバタコメディ」とは些か異なった雰囲気を醸し出しており、非常に興味深く読ませて貰った。確かに何時までも「自分の能力に自信の無いロイドが無自覚に周りを振り回す物語」ばかりを続けていても話は前に進まないので、暫く前から続けている「このファンタジーっぽい世界の不自然さ」を解き明かす方向へと話を推し進めていくのは間違っていない。ただ、この若干シリアス気味な話を話の中でより大きく取り扱おうとすると別の問題が生じてくる。今回「表側の物語」として描かれるアルコルビン自治領の支配権を争う「霊峰の儀」がひどく空騒ぎっぽく感じられた。確かにロイドを中心とした勘違いが積み上がっていく物語はいつも通りではあるのだけど、読者からしてみれば「裏側」でひどく深刻な物語が進行しているのにも関わらず登場人物がドタバタ劇を繰り広げられるとどこかしらシラケた物を感じざるを得ない。セレンの革ベルトとなった霊獣ヴリトラが過去の記憶を取り戻そうとすると空気を読まないセレンに邪魔されるパターンはちょっと多く使い過ぎた事もあってワンパターンさが否めなかったし、特に話の結末が無自覚に最強しているロイド無双で終わるとなれば「またこのパターンか」というマンネリ感が余計に強くなる。個人的には世界の秘密が解き明かされていくにつれてロイドの無双っぷりだけで話を終わらせない、要するに「表側」にも何かしらの影響が生じる様な展開を描いて話に緊張感を持たせた方が良かったのではないか、と思わされた次第。ともあれ、世界改変の秘密を解き明かす方向へと物語が本格的に動き始めた事でこれまでとは物語全体の雰囲気が変わる可能性も出てきたので今回感じた様なドタバタ騒ぎのマンネリ感も若干薄れるのではないかと期待する。できれば次はロイドの無双に何かしらの制限を掛ける事で話の方に緊張感を持たせられればと作者に「これまでとは違う雰囲気の物語」を強く望みたい。

  • アニメ化でうれしい

    4.0
    Amazon カスタマー

    この作品は前々から読んでいて、なんだかんだで楽しいのでアニメ化決定でますますうれしいです。

すべての10つのレビューを表示

  • niz001

    アラン巻w、ここに来てww。裏でシリアスが動きつつもアラン巻www. 続きを読む

  • 真白優樹

    サタン直々の特訓でロイドが少しだけ自信をつける中、武術大会でロイドとアランが激突する今巻。―――嵐纏いて見せろ、努力が磨いた新たな力。珍妙な絵面の試合が起きたりロイドとアランの爆笑必死の戦いが見所となる今巻。その横でアルカを始めとする旧世界の面子が集う巻であり、世界の謎が更に少しだけ明かされる巻である。アランが更に妙な状況に追い込まれたり大騒動だらけの日常が続く中、静かな邂逅と旧世界の面々の集結が齎すものとは。アニメ化も決まり一巻初版から読み続けてきた読者としては嬉しい限りである。 次巻も楽しみである。 続きを読む

  • kei-o

    物語の核心に触れたはずなのに消し飛ばす濃いキャラたち 続きを読む

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