発売日 2020年04月14日(火)

たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語9

著者名:サトウとシオ(著者) 和狸ナオ(イラスト)

¥640(税別)

ISBN:
978-4-8156-0510-0
サイズ:
文庫
ページ数:
320
付録・付属:
-

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著者紹介

著者・サトウとシオ

第8回GA文庫大賞《優秀賞》を受賞し、本作にてデビュー。

イラスト・和狸ナオ

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  • 士官学校の学園祭を舞台に蠢く陰謀が……。組み立ての上手さは相変わらずだが〆に入る前の「溜め」の回?

    3.0
    ヤボ夫

    「立派な軍人」に憧れる無自覚にして無双の少年と愉快な仲間たちが壮大な勘違いを繰り広げるサトウとシオの人気シリーズも巻を重ね続けてとうとう9巻目。個人的にはそろそろ「〆」に入らないとダラつき始めるのではと危惧しつつ拝読。物語は一年生代表に推挙されたロイドがミコナ率いる二年生たちと士官学校のお祭り「栄軍祭」の士官学校生による催し物を決める会議から始まる。いつもはお堅いクロムが放任を決め込んだ事で「メイド&執事喫茶」を出し物に選ぶ学生たち。一方でクロムはアザミ国王がプロフェン王国から借りてきた「愛の石像」を使った恋愛イベントの準備に追われていた。娘のマリーに相応しい結婚相手として当人が困惑する中英雄に祭り上げられつつあるアランを推す国王の突っ走り気味に振り回されるクロムやコリン。しかしその一方でアランの出世とリドカイン家の栄達が面白くない地方貴族が怪盗ザルコに依頼してリドカイン家を失墜させようと陰謀の意図を張り巡らせていた……相変わらず作者であるサトウとシオの構成能力は職人技的に安定しているな、というのが読み終えての第一印象。士官学校のお祭りという普段にもまして賑やかしい状況で浮かれる学生たちのドタバタ騒ぎ、怪盗ザルコが企てる「国王誘拐」というきな臭い陰謀、そして世界そのものの改変を図るユーグとその協力者であるショウマとソウの暗躍、この三つのラインを要所要所で接触させて「いつも通りに」誰も気が付かないままハッピーエンドがやって来るという黄金のワンパターンに落とし込む技術の高さは折り紙付き。メイド&執事喫茶という企画を立てた事でこれまでも「着せ替え人形」的な扱いを受けてきたロイド君の事だから執事の格好をさせられるのかと思ったら、何故かメイド服を着せられる羽目になったのは大笑い。基本的に童顔なのでメイド服は似合いすぎる程に似合うのでショタ趣味の方に大喜びして貰おうという作者からのサービスなんでしょうな、これは。当然ながらロイドだけでなくヒロインズもメイド服を着用する羽目になるわけで、セレン、フィロ、リホといういつもの面々もメイド化。今回はお祭りの中で消えた隣国からの借り物「愛の石像」の探索も任された学生たちが町中を探し回るのだけど、セレンは当然ながら乙女心に芽生えたフィロが探索に託けたデートへとロイドを強引に誘う姿が中々に可愛らしい。自分の実力にさえ無自覚なロイドなのだから同期生に芽生えた恋心なんか気が付く筈も無くやきもきする武骨娘の姿はなかなか萌えるものがある。その一方で国王誘拐を企て、成功した怪盗ザルコが大騒ぎを始める筈の軍の面々が監禁した王を見付けても何故かしれっと見て見ぬフリをする事から焦り始め、自滅していく様は毎度の事ながら「勘違いと思い込み」で話がトントン拍子に進んでいく楽しさに溢れている。読者に「神の視点」を与えて振り回される舞台上の人物の姿にツッコミを入れたくさせる技術は往年の「8時だよ、全員集合!」で繰り返された「志村うしろー!」に通じるものがある。ただ、ドタバタギャグも「勘違いと思い込みのストーリー」も楽しいけれどこれだけだと「黄金のワンパターン」の域を出ていない。本作においてストーリーを進める役割を背負っているのはアルカ村長やユーグ博士を中心にした「旧世界出身」の面々にあるわけで、彼らが動いてくれないとこの作品は少しも前に進まないのである。その意味においてはこの9巻も「微速前進」で終わったかな、というのが正直な所。前巻でアルカ村長やセレンの呪いのベルトに宿る「ヴリトラ」といった面々の正体が明かされたのでこの巻辺りから一気に話の「〆」に向かってラストスパートを掛けるのかな、と期待していたのだけれどもどうにもモタモタというか「出し惜しみ」感が否めない。特に旧世界メンバーの中心人物とでも称すべきアルカ村長やユーグ、何より最大の曲者っぽいプロフェン国王のイブといった所の出番が少なく世界の改変に絡んだ部分がほとんど動かなかった。もっとも終盤ではだいぶ前から登場していながらチョイ役止まりだったショウマとソウに動きがあったので次こそは、という気もする。次巻で巻数も大台に乗ってしまうので出来ればあと二、三巻ほどで話がダラける前に〆てくれる事を願いたい。そういう意味では次で話を大きく動かす為の「溜め」とでも称するべき一冊であったかと。

すべての13つのレビューを表示

  • 真白優樹

    ロイドが一年生の代表として王国の祭典に参加する中、隣国から借りた秘宝が盗まれ国王が誘拐され、アルカが混乱を巻き起こす今巻。―――今、大切なものを守る為、この瞬間に全力を。 祭典を舞台にメイド服で駆け回ったり、フィロとセレンとデートしたり。相も変わらぬすれ違いの大騒動の中、ロイドの人間性が多くの要人に知られ、更に彼が初めての表情を見せ全力を解き放つ、本当の意味で彼の力が知られ、彼の中で確かに何かが変わる、成長が一つの結晶となる巻である。状況は混乱する中、ロイドの進路の行方とは。 次巻も須らく期待である。 続きを読む

  • niz001

    出先で購入。文化祭巻。あら終わりそうな雰囲気出てきたな。メイドロイドw。 続きを読む

  • なぎ

    王国の祭典・営軍祭で一年代表になって張り切るロイド。相変わらずのドタバタ騒ぎ、ロイドを巡る恋する乙女達の争いも盛り上がってました。告白寸前までしたフィロや終盤に良いところを持っていったマリーが一歩リードでしょうか。アランが地味に男前だった。怪盗ザルコ全く良いところなし(笑)この世から消えたいと思っているソウの解決法は本当なんだろうか、不穏な伏線。今回の活躍でロイドの強さは沢山の人々に知られたわけですが、進路の問題も出てきたので将来どういった道に進むのかもロイドの課題ですね。本当に王様になったりして…。 続きを読む

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