ハイラム

歴史上初めて世界を統一した、最強の魔王。

民の虐殺を命じる魔神に抗い、討たれ、魔王も魔族である以上魔神を殺せないと悟り、魔神を倒すべく人族に転生した。

人族は最弱であることに加え、転生まで時間がかかったため世間の常識に疎いが、魔王時代のレベルを維持しているため、外からのイメージとは異なり、ドラゴンさえ倒せる実力を持つ。

リュミエル・オルトヴィル

心優しいエルフの姫騎士。

正義感が強く、最弱と蔑まれている人族も他の種族と同様に扱うが、エルフなのに魔法が使えないことを気にしている。

騙され襲われそうになったところをハイラムに救われ行動をともにする。

本人に自覚はないが、実は勇者の卵。

フィルフィ

魔王時代にハイラムが育てていた魔族の養女。

ハイラムによく懐いていて、転生後の世界でも生き延びているらしいが、詳細は不明。

「私が街を案内して差し上げますね？」

転生したばかりのハイラムに、街を案内してくれるリュミエル。

だが、姫の身分を隠そうとした変装は、耳と尻尾をつけただけでバレバレ!?

「魔神の分霊――俺が遊んでやろう！」

この世界で魔神を殺すために、あらゆる敵を倒してハイラムは進む。それは相手が誰であろうと変わらない！

「民を守る気がないなら領主をやめろ」

人族を見下し傍若無人な振る舞いをするエルフの領主に鉄槌をくだす。

一般的には最弱な人族だが、ハイラムはその枠には入らない。

「私の願い……聞いてくれますか？」

身を賭してハイラムに迫るリュミエル。

果たしてその願いとは――!?