俺にはこの暗がりが心地よかった -絶望から始まる異世界生活、神の気まぐれで強制配信中-
「――私が選んだ“1000人”に、異世界へ行ってもらう」
全世界のディスプレイに突如現れた神の言葉により、その騒乱は始まった。
黒瀬ヒカルの幼馴染み・相馬ナナミも異世界への転移者に選ばれた一人。
だが、異世界に転移する当日、ナナミは何者かに殺害されてしまう。
同時にヒカルもまた、そこで命を絶たれた。
……しかし。
ナナミとともに殺されたはずのヒカルは死んでおらず、
一人、彼女が行くはずだった異世界に転移していた。
何の準備もなく転移させられたヒカルは、すぐに死の危機に直面する。
さらに、そんな彼の異世界での一挙手一投足は、
神の手によって、全て元の世界で「配信」されていた――。
死と隣り合わせの異世界転移。
加えてヒカルには、元の世界におけるナナミ殺しの嫌疑もかけられていた。
配信に寄せられる、悪辣なコメント、メッセージ。
それでもヒカルは、異世界で窮地に陥った剣士の少女リフレイアを救い、
双子の姉妹も、元の世界で一人奮闘する兄を支えるために立ち上がる!!
これは、死に臨み、視聴者たちの視線に翻弄されながらも、
やがて前を向いて歩き出す、精霊に愛された少年の物語。
※「小説家になろう」は、株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です。