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私のほうが先に好きだったので。

佐野しなの:著者 / あるみっく:イラスト

胃痛不可避の青春泥沼三角関係、開幕。

胃が痛いほど、ガチでマジ。
青春×泥沼×三角関係。
恋も、青春も、正解なんてない。

好きな人から自分を好きだっていう人を紹介されたら、どうする――?
間違いだらけの青春焦げつき泥沼三角関係、開幕。

元カノに女の子を紹介された。ショックだった。俺は内心、元カノ・小麦を引きずりまくっていたからだ。

でも、紹介された小麦の親友・鳩尾さんはすごくかわいくて、天使みたいにいい子で、そんな彼女が勇気を振り絞ってくれた告白を断りきるのは難しかった。小麦を忘れていない罪悪感はありつつも、付き合っていくうちにいつか鳩尾さんのことは好きになれる。
そう思っていた。

――そんなはずが、ないのに。

「わたしのために、クズになってよ」

正解なんてない。だけど、俺たちは致命的に何かを間違えた――。
恋と友情、そして嘘。
ピュアで、本気で、だからこそ取り返しがつかない、焦げついた三角関係が動き出す。

定価:748円(本体680円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2021年12月14日(火)
  • ISBN:978-4-8156-1157-6
  • サイズ:文庫
  • ページ数:336
  • 付録:-
  • 安芸 玄(あげ げん)

    主人公。高校2年生。報道部所属。嘘が嫌い。元カノの小麦のことを全力で引きずっている。小麦に桜子を紹介されて困惑することに。

  • 加二釜 小麦(かにかま こむぎ)

    高校2年生。玄の元カノだが、周囲には秘密。表情が乏しく、内心が読みづらい。桜子のため、そして自分の未練を断ち切るため、玄に桜子を紹介する。

  • 鳩尾 桜子(はとび さくらこ)

    高校2年生。小麦の親友。学年一番人気の美少女。性格よしスタイルよしの大天使。玄のことが好き。小麦の紹介で玄に告白するが…?

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著者紹介

佐野しなの(さのしなの)
第7回電撃hp短編小説賞《大賞》を受賞し、2007年に電撃文庫よりデビュー。
代表作として『三瀬川さんの冥界カウンセリング 』(メディアワークス文庫)など。

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