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ファビオラ・マルティネス
「私なんかが、彼女だなんて畏れ多いです」
18歳。本作の主人公。姉妹たちの引き立て役になるのを嫌い独り立ち。
家族と距離を取り、王宮侍女として忙しく働いている。 -
アーベル・ハーディング
「俺に、エスコートさせてもらえないか?」
26歳。
王宮所属の騎士。第二騎士団の副団長。
寡黙。感情をあまり表に出さない。 -
ベルント・マーティン・ファミーユ
「ファビオラ、王太子妃にならないか?」
26歳。
容姿端麗、頭脳明晰で絵に書いた様な王太子。
自分に自信がある為か、傲慢な一面も。
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キース・カティック
「あなた、感情が顔に出過ぎ!」
24歳。
王宮所属の騎士。第二騎士団随一の剣士。
明るくて愛され気質。ファビオラの良き友人。 -
クライブ・トバイアス
「ファビオラ、嫌な事があったら遠慮なく内部に来い」
王宮官吏のトップ。有力貴族。
ファビオラを高く評価する。 -
シェリー・フェレ―ラ
「おはよう。ファビー。今日も元気ね」
才色兼備な侯爵令嬢。
ファビオラとは学生時代からの親友。
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カリーヌ・マルティネス
「だって、私、我慢ばかりで疲れてしまって……」
ファビオラの姉。
我儘で派手好き。宝石に目がない。 -
ユリアナ・マルティネス
「あんな風に踊りたいと憧れてしまいましたわ」
ファビオラの妹。
自主性が低く、他者に依存するタイプ。
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「ファビー、こちらの方はどなた?」
カリーヌが、私も紹介してっとファビオラにだけわかるようにアイコンタクトをとってきた。
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「折角だから、お姉様と一緒に食べてもいい?」
ユリアナが、いつもの上目遣いでお願いしてくる。
ユリアナは、姉の表情が暗い事に気づいているのかいないのか……気にせず話しかける。 -
「ほー……。お前ちょっとそこ座れ」
ベルントが、自分が座っている反対側のソファーを指さす。何でこんなにこの人偉そうにするのだろう……。
偉い人に間違いないのだけど……常に上から目線がどうも好きになれない。 -
「そんなの拾ってどうするんだ?」
アーベルは、ファビオラを見て笑っていた。
拾った落ち葉を、目を輝かせて見ているファビオラが子供の様にはしゃいでいたから。