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お色気担当の姉と、庇護欲担当の妹に挟まれた私

完菜:著者 / 双葉はづき:イラスト

「小説家になろう」で週間総合ランキング1位を取得した人気の純愛ストーリー。

美しい姉妹のワガママに振り回され、家族のしりぬぐいを押し付けられてきたファビオラ。
学生時代に辛い経験を沢山してきた彼女は、家族から距離をることを決意する。
自分の幸せを手にするために王宮に侍女として仕えることになるのだが……。

頼れる騎士様、とても厳しい上司、恋愛下手な王太子。様々な人と出会い、ファビオラの人生は大きく動き出す。

ファミーユ王国と言う国に、マルティネスと言う名の子爵家があった。領地もなく、末端貴族の子爵家には、三姉妹の娘がいる。
次女として生まれたファビオラ マルティネスは、ランプの炎の様な色の瞳、ありふれたクルミの色の茶色の髪。一人でいたならば、可愛らしいお嬢様。
しかし、一度姉妹三人で佇むと平凡な貴族のお嬢様となる。二歳上の姉は、お色気担当のスタイル抜群な美女。ルビーの様な透き通る鮮やかな赤の瞳。真っ直ぐで艶やかな黒髪。誰もが一目見ると釘付けになる容貌。二歳年下の妹は、儚く自分が守らなくてはと心を擽る庇護欲担当。ピンク色に赤が混じったような萩色の明るい瞳。柔らかくウェーブのかかった茶色を薄くした淡香色の髪。
人を引き付けてやまない姉妹に挟まれた、真ん中っ子が自分の幸せを見つける話。

定価:1,320円(本体1,200円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2022年2月11日(金)
  • ISBN:978-4-8156-1355-6
  • サイズ:B6判
  • ページ数:256
  • 付録:-
  • ファビオラ・マルティネス

    「私なんかが、彼女だなんて畏れ多いです」
    18歳。本作の主人公。姉妹たちの引き立て役になるのを嫌い独り立ち。
    家族と距離を取り、王宮侍女として忙しく働いている。

  • アーベル・ハーディング

    「俺に、エスコートさせてもらえないか?」
    26歳。
    王宮所属の騎士。第二騎士団の副団長。 
    寡黙。感情をあまり表に出さない。

  • ベルント・マーティン・ファミーユ

    「ファビオラ、王太子妃にならないか?」
    26歳。
    容姿端麗、頭脳明晰で絵に書いた様な王太子。
    自分に自信がある為か、傲慢な一面も。

  • キース・カティック

    「あなた、感情が顔に出過ぎ!」
    24歳。
    王宮所属の騎士。第二騎士団随一の剣士。
    明るくて愛され気質。ファビオラの良き友人。

  • クライブ・トバイアス

    「ファビオラ、嫌な事があったら遠慮なく内部に来い」
    王宮官吏のトップ。有力貴族。
    ファビオラを高く評価する。

  • シェリー・フェレ―ラ

    「おはよう。ファビー。今日も元気ね」
    才色兼備な侯爵令嬢。
    ファビオラとは学生時代からの親友。

  • カリーヌ・マルティネス

    「だって、私、我慢ばかりで疲れてしまって……」
     ファビオラの姉。
     我儘で派手好き。宝石に目がない。

  • ユリアナ・マルティネス

    「あんな風に踊りたいと憧れてしまいましたわ」
    ファビオラの妹。
    自主性が低く、他者に依存するタイプ。

  • 「ファビー、こちらの方はどなた?」

    カリーヌが、私も紹介してっとファビオラにだけわかるようにアイコンタクトをとってきた。

  • 「折角だから、お姉様と一緒に食べてもいい?」

    ユリアナが、いつもの上目遣いでお願いしてくる。
    ユリアナは、姉の表情が暗い事に気づいているのかいないのか……気にせず話しかける。

  • 「ほー……。お前ちょっとそこ座れ」

    ベルントが、自分が座っている反対側のソファーを指さす。何でこんなにこの人偉そうにするのだろう……。
    偉い人に間違いないのだけど……常に上から目線がどうも好きになれない。

  • 「そんなの拾ってどうするんだ?」

    アーベルは、ファビオラを見て笑っていた。
    拾った落ち葉を、目を輝かせて見ているファビオラが子供の様にはしゃいでいたから。

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著者紹介

完菜(かんな)

「小説家になろう」を中心に執筆活動中。

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