謎持ち悪役令嬢と規格外の旦那様が繰り広げる
ちょっと不運で最高にハッピーなファンタジー、第五弾！
第4回ツギクル小説大賞 大賞受賞作！
加護なし少女ファーラが聖なる輝きを持つ者であることが判明すると、フランたちの周りはざわつき始めた。
『紫竜ディバルディオス』国王陛下の誕生日に招かれたアレファルドの依頼によって、『紫竜ディバルディオス』に行くことになったフランたちは、そこでとんでもないトラブルに巻き込まれることになる。
これはあいかわらず数多のトラブルに巻き込まれる、ちょっと不運で最高に幸福な俺の話。
可愛いで人は死ぬ！
俺は倒れた。そこまでは覚えている。
ラナには知っていて欲しい。
可愛いで人は死ぬ。
少なくとも俺はラナの可愛さで死ぬ。
破滅の未来は？
「３部はアレファルドと結ばれたリファナが、『紫竜ディバルディオス』の王様の誕生パーティーについていくストーリーなの。でも、ちょっと変ね」
「なにが？」
「ほら、私は２部でしれっと死ぬって言ったでしょう？」
「あ、ああ、うん……」
形容しがたい化け物
「……クラーク王子……」
金髪碧眼の美しい容姿に、女が施すような薄化粧。肩が丸出しになった派手な『紫竜ディバルディオス』の民族衣装〝着物〟を着こなし、片手に持った大きな扇子を閉じる。
生まれながらの愛し子
『聖なる輝き』を持つ者、ティム・ルコー。
平民の出だが、生まれながらの『聖なる輝き』を持つ者であり、後ろ盾となった貴族の養子になったあとかなりチヤホヤされて育った。
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