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世界のビジネスエリートは知っている教養としてのコーヒー

井崎英典:著者

コーヒーは、現代の必須教養だ。

なぜなら、例えば……
「コーヒー文化」は世界共通の話題であり、
「コーヒーの歴史」は現代にいたる国際関係につながっていて、
「コーヒービジネス」には日本人が苦手な事業戦略が見えるし、
「コーヒーの嗜み」には海外が絶賛する禅の精神が潜んでいるからだ。

アジア人初の世界チャンピオンであるバリスタでありながら、
コーヒーコンサルタントとして
日本マクドナルドはじめ国内外の企業のビジネスに関わる著者が語る
コーヒーの過去から未来まで、おさえておきたい教養がここに。

巻末では、コーヒー初心者のための淹れ方・選び方も解説。
世界一のバリスタが教える嗜み方とは?

アジア人初のバリスタ世界チャンピオンに輝いた著者は
自ら会社を立ち上げ、企業やバリスタたちの活動を支援するコンサル業務にあたっている。
年間200日を海外で過ごし、多くのビジネスパーソンと接するなかで気づいたのが
「教養としてのコーヒー」の有用性だという。

「なぜビジネスエリートにコーヒーは欠かせないのか」から始まり
現代人として知っておきたいコーヒーの教養をさまざまな視点から解説する。
地理、歴史、文化、経済、ビジネス、技術、未来……。
本書を通じて通じて見えてくる世界がある。

バリスタとして教えるおいしいコーヒーの選び方、淹れ方、嗜み方も必読だ。

 

はじめに できる人はどうしてコーヒーなのか
・コーヒーはなぜ世界中の人たちに愛されているのか
・コーヒーが人生を変える
・コーヒーで世界がわかる
第1章 コーヒーをたどると世界史が見える
・コーヒーの原産地エチオピア
・コーヒーの起源にまつわる伝説
・コーヒー文化発祥の地イエメン
・なぜイスラム教徒から始まったのか?
・カフェの原点はメッカにあった
・ヨーロッパとコーヒーの出会い
・ロンドンで火がついたコーヒーハウス
・コーヒーハウスが生んだ音楽、保険
・コーヒーが変えたジャーナリズム
・イギリスの茶、アメリカのコーヒー
・コーヒーが「人権」となったヨーロッパ
・植民地主義――コーヒーの負の歴史
・ブラジルが最大の生産国になった理由
・日本人とコーヒーの出会い
・早すぎた「可否茶館」
・銀ブラの語源は喫茶店だった!?
・特殊喫茶と純喫茶
・日本の喫茶店が重視した「美味しいコーヒーを淹れること」
・平成のカフェブーム
・サードウェーブとは何か?
第2章 コーヒーの飲み方の奥深い歴史
・コーヒーは食べ物だった!
・イエメンに残る飲み方「ブン」と「キシル」
・コーヒーを変えた「焙煎」の発明
・ユネスコ無形文化遺産にもなったトルコ式コーヒー
・コーヒーの抽出方法:浸漬法
・コーヒーの抽出方法:透過法
・世界のコーヒーの主流はエスプレッソ
・シアトルで発展したエスプレッソ
・カフェオレが誕生した意外な理由
・日本で花開いたドリップコーヒー
・ドリップが愛される理由――コーヒーと禅
・日本の明治時代に生まれたアイスコーヒー
・ダッチコーヒーがキョ―トコーヒーに
・食べるコーヒーの再発明
第3章 コーヒーが届くまでの裏側
・コーヒーノキとはどんな植物なのか?
・コーヒーの三大栽培原種とユーゲニオイデス
・コーヒーの生育環境
・種の脆弱性
・コーヒーベルトと各産地の違い
・生産処理は作り手の工夫のしどころ
・アナエロビックファーメンテーション
・出荷前の大事なプロセス――レスティング
・コーヒーはどうやって運ばれるのか?
・高いから美味しいとは限らない
・品質で価格が変わるダイレクトトレード
・コーヒーの味は誰が評価するのか?
・奥深いカッピングの世界
・コーヒー豆の品評会「カップ・オブ・エクセレンス」
・日本人が好むのは「クリーンカップ」
・輸出業者はコーヒーのプロフェッショナル
第4章 知る人ぞ知るコーヒーの現在
・スペシャルティコーヒーとは?
・「トレーサビリティ」と「サステナビリティ」
・SNSによって進む個人生産者の躍進
・焙煎度合いの基準は店によって違う
・焙煎度合いのベストは?
・焙煎エラーで起こる違和感
・焙煎機の低価格化が起こす問題
・コンビニコーヒーの裏側で何が起きていたのか?
・マクドナルドのコーヒーは何が違うのか?
・なぜ100円でプレミアムコーヒーが提供できるのか?
・缶コーヒーに見える日本の開発能力
・100円プレミアムコーヒーの弊害とは?
・バリスタとはコーヒーの編集者
・バリスタの現実と可能性
・カフェインのないコーヒーが求められる理由
・カフェインを抜く技術の進化
・機能性コーヒーは流行るのか?
・コーヒーに関する最新研究
第5章 コーヒーが教えてくれるビジネスの心得
・コーヒー業界の抱える問題点
・ラディカルトランスペアレンシー
・体験を売るスターバックスに学ぶホスピタリティ
・ブランド化していくリテール
・上流をおさえて差別化する
・一流は「WHAT」ではなく「WHY」を考える
・イージーマネーに気をつけろ
・父親たちのスペシャルティコーヒー奮闘記
・世界で感じる日本製への信頼と日本的美意識
・できるビジネスパーソンのコーヒーライフ
おわりに コーヒーの未来
・2050年、コーヒーが飲めなくなる!?
・コーヒーをなくさない努力
・コーヒーで世界平和を
付章 コーヒーの嗜み、まずはここから
・最初に必要な道具はこれだけ
・ドリッパーは滞留時間で味を変える
・ペーパーフィルターは白いものを
・スケールが計量スプーンより優れる理由
・ドリップケトルとサーバー
・グラインダーで味はぐっと変わる
・ドリップコーヒーの淹れ方
・豆選びに迷った時のたったひとつの極意
・コーヒー豆・粉の保存方法
・コーヒーは水で変わる

定価:1,760円(本体1,600円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2023年3月1日(水)
  • ISBN:978-4-8156-1734-9
  • サイズ:46判
  • ページ数:256
  • 付録:-

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著者紹介

著者・井崎英典

第15代ワールド・バリスタ・チャンピオン 株式会社QAHWA代表取締役社長 高校中退後、父が経営するコーヒー屋「ハニー珈琲」を手伝いながらバリスタに。2012年に史上最年少でジャパン・バリスタ・チャンピオンシップにて優勝し、2連覇を成し遂げた後、2014年のワールド・バリスタ・チャンピオンシップにてアジア人初の世界チャンピオンとなり、以後独立。コーヒーコンサルタントとして年間200日以上を海外でコンサルティングに従事し、Brew Peaceのマニフェストを掲げてグローバルに活動。コーヒー関連機器の研究開発、小規模店から大手チェーンまで幅広く商品開発からマーケティングまで一気通貫したコンサルティングを行う。 日本マクドナルドの「プレミアムローストコーヒー」「プレミアムローストアイスコーヒー」「新生ラテ」の監修、カルビーの「フルグラビッツ」ペアリングコーヒーの開発、中国最大のコーヒーチェーン「luckin coffee」の商品開発や品質管理など。テレビ・雑誌・WEBなどメディア出演多数。著書・監修に『世界一美味しいコーヒーの淹れ方』ダイヤモンド社、『理由がわかればもっとおいしい! コーヒーを楽しむ教科書』ナツメ社、『世界一のバリスタが書いた コーヒー1年生の本』宝島社など累計10万部突破。

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