※ 以下は、主に社内での研修など、多人数での書籍の活用をお考えの方向けの情報です。
本書のChapter 1で実施する初回の検証環境構築では、デフォルトで匿名ユーザーを使用して、Docker Hubからイメージをダウンロードします。
Docker Hubは匿名ユーザーのダウンロード回数を、リクエストを受けたパブリックIPアドレスごとにカウントし、6時間に100回を超過するとダウンロードに制限をかけます(※1)。
そのため、インターネットに接続するときに複数の端末でパブリックIPアドレスを共有する一般的なネットワーク環境(一般的なオフィスや家庭のLAN環境など)において、たくさんのPC/Macで同時に初回の検証環境構築を実施しようとすると(※2)、その制限に引っかかる可能性があります。
ダウンロード制限がかかってしまうと、tinet upコマンドの実行途中に以下のようなエラーが表示され、その後6時間はイメージをダウンロードすることができません。
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docker: Error response from daemon: toomanyrequests: You have reached your pull rate limit. You may increase the limit by authenticating and upgrading: https://www.docker.com/increase-rate-limit.
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そのため、そのようなネットワーク環境で、たくさんのPC/Macで同時に初回の検証環境を構築するのは避け、計画的にイメージをダウンロードするようにしてください。
イメージは初回の検証環境構築で一度ダウンロードしてしまえば、使い回しされるため、その後ダウンロード回数が増えることはありません。
(※1)
詳細は以下のURLをご参照ください。
https://www.docker.com/ja-jp/increase-rate-limits/
(※2)
2024年1月31日時点で、実機で確認する限り、1端末あたり4~5回カウントアップされます。
なお、残り回数は以下のURLに掲載されている方法で確認可能です。
https://www.docker.com/ja-jp/blog/checking-your-current-docker-pull-rate-limits-and-status/