※ 以下は、Chapter 1の検証環境構築に失敗してしまう方向けの参考情報です。
本書の検証環境を構築するセットアップスクリプト、および初回のtinet upコマンドは、以下の環境で動作を確認しています。
・新しいインスタンス環境
・プロキシサーバーを経由しないインターネット接続環境
・安定したインターネット接続環境
●新しいインスタンス環境
WSL、あるいはmultipassを使用するインスタンスは、新規で作成することを前提としています。そのため、可能な限り、本書の検証環境用に新規で作成してください。
もしすでに存在しているインスタンスを使用する場合は、セットアップスクリプトを使用せず、本書の内容をもとに必要なコマンドのみ手動で実行するようにしてください。
また、Docker DesktopのWSL Integrationが有効化されたインスタンスには対応していません。無効にしたインスタンスで実行するようにしてください。
●プロキシサーバーを経由しないインターネット接続環境
Dockerをインストールするセットアップスクリプトと、イメージのダウンロードを行う初回のtinet upコマンドは、プロキシサーバー経由のインターネット接続環境には対応していません。プロキシサーバーを経由する接続環境の場合は、実行する前にUbuntuおよびDockerにプロキシサーバーの設定を追加してください。
●安定したインターネット接続環境
tinet upコマンドを実行すると、9種類のイメージがダウンロードされます。その際、インターネット接続環境が不安定だと、すべてのイメージがダウンロードされない場合があり、意図した検証環境を構築できません。docker imagesコマンドで、以下の9種類のイメージがあることを確認してください※1。
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root@UBUNTU:/mnt/c/Users/user01# docker images
REPOSITORY TAG IMAGE ID CREATED SIZE
sphalerite1313/dhclient latest 917197798858 3 months ago 320MB
sphalerite1313/haproxy-bind latest 409746ad6156 11 months ago 323MB
sphalerite1313/frr-iptables-dnsmasq latest 38bda7b92ef6 14 months ago 318MB
sphalerite1313/nginx latest 3ebda7b5167f 14 months ago 303MB
sphalerite1313/frr-iptables latest 4e4c95b6dbd6 14 months ago 317MB
sphalerite1313/unbound latest 8e6d3d19bddf 14 months ago 296MB
sphalerite1313/frr latest 17b89099dddb 14 months ago 314MB
sphalerite1313/ovs latest b3ea944ffd24 14 months ago 306MB
sphalerite1313/base latest 14afea16f83a 14 months ago 288MB
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※1 MシリーズMacの場合は、イメージ名の末尾に「_arm」が入ります。