2010.05.06

『マスタリングOracle DBA』著者からのメッセージ

マスタリングOracle DBA

本書は、これからデータベース管理(Database Administration:DBA)を担当する方を対象としています。DBAの仕事は、奥深く多種多様で興味がつきることはありません。しかし、プログラム開発のように仕様書があるわけではなく、日々さまざまなケースに臨機応変に対処していかなければいけないので安住の地はありません。また、どんなに経験豊かな管理者でも、ソフトウェアのバージョンアップや、他社製品との統合運用など、変化する環境に絶えず追いついていかなければならず日々勉強が必要です。

Oracleデータベースは幅広いニーズや特殊な環境にも柔軟に対応できるように、多くのオプションが揃っていますが、そのためにコマンドは複雑になり、マニュアルが厚くなって、初学者にとって大きな壁になっています。本書では、いろいろな管理の場面で、まず最低限何が必要なのかを明らかにするよう心がけて書きました。また、知識が身につくと実践してみたくなるものです。実際の仕事の現場で発生するようなトラブルを題材にして、みなさん自身で解決していくような事例も紹介しています。

3年先、5年先でも通用する技術を身につけるためには、しくみを理解することが大事です。製品がバージョンアップしてもコアの技術や内部のしくみはそうは変わるものではありません。内部のしくみは概念的なものが多く、即実践には結びつかないかもしれませんが、一度理解してしまえば、応用していろいろな現象を推理できるようになります。抽象的な内容は、できるだけ日常生活の中のものにたとえて親しみがもてるよう工夫しました。
筆者は長くシステム管理を経験し、Oracle研修コースの講師に転向したのですが、自分の経験から、実践経験としくみの理解は車の両輪のように、どちらが欠けても長く速く快適に走れないと信じます。

DBAの仕事は責任重大ですが、苦労が多ければ多いほど克服したときの満足感も高くなります。DBAのみなさんと達成感を共有させていただき、本書が仕事のパートナーとしてお役にたてることを心から願っています。

NRIラーニングネットワーク株式会社 上村有子