紙面に掲載できなかった追加情報や訂正情報を掲載いたします。
<項目リスト>
- ■p.3, 170, 241、SQLiteについて
- ■p.249、セクション8.3「開発ツールXcodeのインストール」
●Xcode 4のダウンロードとインストール
●Xcode 3.2.6のダウンロード - ■p.273、セクション8.5「プロビジョニングファイルの作成と実機の登録」
●iPhoneでインストールされたプロビジョニングファイルを確認 - ■p.295、セクション8.7「2台目以降で動作させる」
●iOSデベロッパ エンタープライズプログラム - ■p.299、セクション8.8「PhoneGapでHTML5プログラムを動かす」
●PhoneGapでの画面の回転について
■p.3, 170, 241、SQLiteについて
SQLiteがiOS 4.2で動作しない旨の記述がありましたが、下記のように訂正いたします。
●p.3、上から6~10行目
≪誤≫
HTML5での開発にはデメリットもあります。その1つはHTML5の仕様が策定中であるという点です。つまり仕様が決まっていないため、これまで使用できた機能が使えなくなってしまうことがあるのです。実際にiOS 3ではJavaScriptを使ってデータベース機能(SQLite)を利用できましたが、iOS 4以降は利用できなくなっています。代わりとなるデータベース機能(IndexedDB)は、まだ実装されていません。HTML5だけでなくCSS3も同様でiOSでは実装されていないものがあります。
≪正≫
HTML5での開発にはデメリットもあります。その1つはHTML5の仕様が策定中であるという点です。実際にJavaScriptを使ってデータベース機能(SQLite)を利用できる仕様がiOSで実装され、HTML5でもWeb SQL Databaseとして仕様策定が有望視されていましたが、仕様がまとまらず断念されました。代わりとなるデータベース機能(IndexedDB)は、まだ実装されていません。HTML5だけでなくCSS3も同様でiOSでは実装されていないものがあります。
●p.3、表1-1-2「HTML5では使用できない機能(iOS 4.2の場合)」
1行目の「SQLite/」を削除してください。
●p.170、上から9~13行目
≪誤≫
(1)SQLiteは、Objective-Cを使ったネイティブアプリケーションやPhoneGap/Titaniumであれば使用可能です。また、iOS 3.2まではJavaScriptからSQLiteを使用することができましたが、iOS 4.2以降では使用できなくなっています。HTML5の仕様からもWeb SQL Databaseが廃止されたため、今後は使えないと考えてよいでしょう。Web SQL Databaseの後継としてIndexed DBがありますが、iOS 4.2では実装されておらず利用できません。
≪正≫
(1)SQLiteは、Objective-Cを使ったネイティブアプリケーションやPhoneGap/Titaniumであれば使用可能です。また、iOSでもJavaScriptからSQLiteを使用できますが、HTML5の仕様からWeb SQL Databaseが廃止されたため、今後は不透明です。Web SQL Databaseの後継としてIndexed DBがありますが、iOS 4.2~5.0.1では実装されておらず利用できません。
●p.241、表と脚注3
≪誤≫
サポート機能 | PhoneGap | Titanium | HTML5+CSS+JavaScript†1 |
---|---|---|---|
~(中略)~ | |||
SQLデータベース機能 | ○ | ○ | ׆3 |
(脚注)
†3 iOS 3.xではJavaScriptから使用できましたが、iOS 4.x以降は使用不可。SQLデータベースの代わりはIndexed DBですが、現時点では実装されていません。現時点でデータの保存を行うには、ローカルストレージを使うのがよいです。ローカルストレージに関しては第6章参照。
≪正≫
サポート機能 | PhoneGap | Titanium | HTML5+CSS+JavaScript†1 |
---|---|---|---|
~(中略)~ | |||
SQLデータベース機能 | ○ | ○ | △†3 |
(脚注)
†3 Web SQL DatabaseとしてHTML5での仕様策定が進められましたが、まとまらず断念されました。iOSでの実装も、iOS 3.xではopenDatabase()の第4パラメータを省略できますが、iOS 4.xではopenDatabaseの第4パラメータが必須になるといった違いがあります。SQLデータベースの代わりはIndexed DBですが、現時点では実装されていません。現時点でデータの保存を行うには、ローカルストレージを使うのがよいです。ローカルストレージに関しては第6章参照。
■p.249、セクション8.3「開発ツールXcodeのインストール」
2011年7月20日、Mac OS X Lion(Mac OS X 10.7)販売開始にともなって、Mac App StoreにてMac OS X 10.7以降対応のXcode 4.1が無料で提供開始されています。
http://itunes.apple.com/jp/app/xcode/id448457090?mt=12
下記は、2011年3月時点の情報ですが、Xcode 3は同じ方法で入手可能です。
2011年3月10日にXcode 4の正式版がリリースされました。iOSあるいはMacデベロッパプログラムに登録していない場合は有料になっています(Mac App Store:600円)。そのため、Xcode 4のダウンロードやインストール、また無料のXcode 3をダウンロードする手順を解説します。
●Xcode 4のダウンロード
iOSデベロッパプログラムに登録している場合はp.249~252の手順と同様です。
MacintoshのWebブラウザ(Safari)で、以下のURLのページを表示します。「iOS Dev Center」のリンクをクリックします。
Dev Centerにログインしていない状態では、次の画面になるので、DownloadsのXcode 4をクリックしてください。
初めてアクセスする場合には、ログイン画面が表示されます。Apple IDとパスワードを入力し「Sign In」ボタンをクリックします。パスワードがわからない場合には「Forgot Password?」のリンクをクリックして、以後に表示される手順に従ってください。
無事にログインできると、iOS Dev Centerのページが表示されます。画面下DownloadsのXcode 4 and iOS SDK 4.3にDownload Xcode 4ボタンがあります。これをクリックします。
下記のページでXcode 4 and iOS SDK 4.3をクリックすると、ダウンロードが始まります。Xcode & iOS SDKのファイルサイズは4.28GBあるためダウンロードには、かなり時間がかかることがあります。通信環境にもよりますが、ダウンロードに1時間以上かかることもあります。
ダウンロードに成功すると、以下のようなウィンドウが表示されます。もしダウンロードに成功しても、ウィンドウが表示されない場合には、デスクトップに「Xcode and iOS SDK」というドライブアイコンがあるのでダブルクリックします。
それでも見当たらない場合にはホームフォルダのダウンロード内にディスクイメージがあるので、ダブルクリックして展開するとデスクトップ上に表示されます。
●Xcode 4のインストール
Xcode 4のインストール方法はp.252~257の手順と同様です。
先程のウィンドウで表示されている「Xcode and iOS SDK.mpkg」のアイコンをダブルクリックして起動します。また、iTunes が起動していると、終了する旨のウィンドウが表示されます。インストール前にiTunesを終了させておくのがよいでしょう。
確認のダイアログが表示されるので、「続ける」ボタンをクリックします。
インストールウィンドウが表示されるので、「続ける」ボタンをクリックします。
使用許諾契約の画面が表示されるので、「続ける」ボタンをクリックします。
確認のダイアログが表示されるので、同意するには「同意する」ボタンをクリックします。
iOS SDKの使用許諾契約の画面が表示されるので、「続ける」ボタンをクリックします。
確認のダイアログが表示されるので、同意するには「Agree」ボタンをクリックします。
インストール先を選択します。選択したら「続ける」ボタンをクリックします。
インストールするツールを選択します。デフォルトの状態では図のようになっています。通常はこのままで問題ありません。「続ける」ボタンをクリックします。
インストール先を変更しないなら、このまま「インストール」ボタンをクリックします。
管理者パスワードを入力し、「OK」ボタンをクリックします。
インストールが開始されます。インストールには数分~数十分かかります。
インストールに成功すると、図のような画面になります。あとは、「閉じる」ボタンをクリックしてインストーラーを終了させます。
何度もインストールが失敗するようであれば、再度Xcodeをダウンロードしてみてください。それでも失敗する場合には、新規にOSをインストールして開発環境を整えるなどしてみてください。
●Xcode 4の起動
実際にインストールできたかどうか確認します。インストールしたディスクをダブルクリックして開きます。図のように最初の階層にDeveloperというフォルダが作成されており、その中に図のようなファイルが入っていれば無事にインストールされています。
Xcode.appのアイコンをダブルクリックして起動します。図のような画面が出れば正常にインストールされています。
●Xcode 3.2.6のダウンロード
Xcode 3をダウンロードする場合は以下のページから行うことができます。最終バージョンは3.2.6となっています。
http://developer.apple.com/xcode/
このページの右下にあるlooking for Xcode 3?の文字の横にあるDownload Nowのリンクをクリックします。
すると以下のようなページに移動します。このページの下部にあるXcode 3.2.6 and iOS SDK 4.3 – Final (Disk Image)のリンクをクリックします。
クリックするとXcode 3.2.6のダウンロードが始まります。
■p.273、セクション8.5「プロビジョニングファイルの作成と実機の登録」
●iPhoneでインストールされたプロビジョニングファイルを確認
iPhoneでインストールされたプロビジョニングファイルを確認することができます。いつ期限が切れるのかデベロッパーサイトにアクセスしなくても手軽に確認できます。
(1)ホーム画面で「設定」をタッチします。
(2)「一般」をタッチして選択します。
(3)「プロファイル」をタッチして選択します。
(4)インストールされているプロビジョニングファイルの一覧が表示されます。確認したいプロビジョニングファイル名をタッチすると詳細が表示されます。
■p.295、セクション8.7「2台目以降で動作させる」
●iOSデベロッパ エンタープライズプログラム
作成したiPhoneアプリを100台以上のiPhoneに登録する場合にはエンタープライズプログラムとして申請を行います。この場合、社内専用として配布することができます(App Storeで配布することはできません)。登録はエンタープライズ用のページ(以下のURL)からも可能です。ただし、法人として登録するにはDUNS番号(世界標準の企業識別コード)が必要になります。
http://developer.apple.com/jp/programs/ios/enterprise/
DUNS番号(世界標準の企業識別コード)は以下の(株)東京商工リサーチのページから検索することができます。
http://www.dnbtsr.com/duns_number/
https://duns-number-jp.dnb.com/search/jpn/login.asp
■p.299、セクション8.8「PhoneGapでHTML5プログラムを動かす」
●PhoneGapでの画面の回転について
PhoneGapのバージョン0.9.5以降では、iPhoneのみ画面が自動的に回転しないように設定されています(iPadは従来と同じように回転に対応)。PhoneGapで回転に対応するにはプロジェクトのプロパティリスト(plist)に設定をしなければいけません。
まず、プロジェクトウィンドウのResourcesフォルダを展開すると「プロジェクト名-Info.plist」というファイルがあります。「プロジェクト名-Info.plist」をクリックすると右側に内容が表示されます。
表示されたリストに「Supported interface orientations」という項目があり、その左側に▲が表示されています。この▲をクリックして展開します。するとItem 0という項目が表示され、その右側には「Portrait (bottom home button)」の文字が表示されています。これは、ホームボタンが下側にある場合のみ対応しているということです。この項目をクリックします。
クリックすると右側に「+」ボタンが表示されます。ここで、回転方向を追加することでデバイスの回転に対応することができます。