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物語をつむぐ元素の図鑑

荒舩良孝:著者

美しくて
おもしろくて
少しこわい……
118の話を始めよう

きらめく宝石、暮らしに役立つ鉱物、美しい絶景、夜空を彩る天体、おそろしい毒物など、私たちの目に映るほとんどのものに元素は関係しています。もちろん、私たちの体をつくるのも、たくさんの元素たちです。

その足跡は、宇宙の歴史、地球の歴史というだけでなく、人類の歴史ともいえるでしょう。古代から人々に愛され、珍重された元素もあれば、身近にありながら、ずっと気づかれずにいた元素もあります。

現在、知られている元素は118種類。人それぞれに物語があるように、それぞれの元素にも物語があります。美しくておもしろくて少しこわい、そんな元素の話をしていきましょう。

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目次
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さあ、元素の話をしよう
そもそも元素とは
元素たちの個性を表す「周期表」

1 水素(H):この宇宙で最初に生まれた元素
2 ヘリウム(He):縁の下の力持ち、最新技術を支える元素
3 リチウム(Li):手のひらの上でも空のかなたでも大活躍
4 ベリリウム(Be):古代から愛される宝石に
5 ホウ素(B):あなたのおうちにもロケットにも
6 炭素(C):ダイヤモンドと黒鉛と
7 窒素(N):私たちは窒素に埋もれている
8 酸素(O):生命が変化させた地球大気
9 フッ素(F):きれいで便利で危ない元素
…中略…
118 オガネソン(Og):現在、発見されている中で一番重い元素

そして物語は続く

定価:2,200円(本体2,000円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2026年3月27日(金)
  • ISBN:978-4-8156-3722-4
  • サイズ:46変
  • ページ数:208
  • 付録:-
  • 発見が一度否定された「バナジウム」

    この元素は、美麗な鉱物に含まれていたり、状態によって多彩な色を見せてくれたりします。1830年、北欧神話の美しい女神にちなみ、バナジウムと名づけられました。しかしその30年ほど前、最初に見つかったときには、新元素だと認められなかったのです。

  • 虹色の結晶をつくる「ビスマス」

    単体のビスマスは、奥の方から少しずつ飛び出してくるような形をしています。しかも、表面は赤、紫、緑、金色などに輝き、とてもカラフルです。この独特な形状と美しさが、たくさんの人を惹きつけます。ただこの色は、結晶そのものについているわけではありません。

  • あの宝石にも「アルミニウム」

    アルミニウムは、地殻に含まれる元素の中で3番目に多い元素です。ただ、単体の金属アルミニウムとしては存在せず、鉱物の状態になっています。その一種が、酸化アルミニウムを主成分とするコランダムです。赤色のものをルビー、それ以外をサファイヤと呼びますが……。

  • 火山を飾る「硫黄」の色

    エチオピアにあるダロル火山には、この世のものとは思えない風景が広がっています。この火山の地下に硫黄や鉄が多く分布するため、このような黄色や茶色になるといいます。硫黄火山は日本にもたくさんありますが、あの香りの正体は? もっと身近にある硫黄とは?

  • 数々の名所にも半導体にも「ケイ素」

    ケイ素は、地球の岩石にたくさん含まれています。二酸化ケイ素の結晶である水晶はとても有名ですし、ケイ素を含む岩がつくりだす絶景には枚挙にいとまがありません。一方でケイ素(シリコン)は、半導体素子をはじめ、現代社会になくてはならないものです。

  • どれもこれも「酸素」のおかげ

    美しいオーロラは、酸素や窒素があってこそ、見ることができるものです。私たちが今、地球上で暮らしていけるのも、酸素があるおかげです。しかし、誕生したばかりの地球には酸素がありませんでした。状況が変わったのは、今から27億年ほど前のことです。

  • 手元でも空のかなたでも「リチウム」

    スマートフォン、ノートパソコン、ワイヤレスイヤホンなど、いまや多くの小型電子機器に、リチウムイオン電池が搭載されています。リチウムイオン電池は、国際宇宙ステーションのバッテリー、船外活動用の装備や道具にも使われます。その活躍の秘密は?(写真提供:NASA)

  • 「鉄」がなければ浮世絵どころか……

    鉄も、人類が古くから活用している元素の1つ。葛飾北斎による《富嶽三十六景 神奈川沖浪裏》などの鮮やかな青、いわゆる北斎ブルーには、鉄を含んだ顔料が用いられました。また鉄は、地球の中心部分に位置する核に多く含まれています。その地磁気の恩恵とは?

  • 人類の運命を左右する「ウラン」

    ウランが発見されてしばらくした頃、欧米ではごく微量のウラン化合物を使ったガラスの器や花瓶が流行し、人々はその美しさを愛でていました。しかし発見から150年近くたってから、莫大なエネルギーを生む元素であることが明らかになり、状況が一変したのです。

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著者紹介

著者・荒舩良孝

科学ライター・ジャーナリスト。現代生活になくてはならない存在となった科学について、研究現場の状況から社会との関わりまで幅広く取材し、ていねいに伝えている。難しくなりがちな科学の話を、理解しやすい言葉で説明することに定評がある。『なぜなに子ねこといぬ博士の 宇宙一やさしくこたえる宇宙のハテナ』(幻冬舎)、『生き物がいるかもしれない星の図鑑』(SBクリエイティブ)、『重力波発見の物語』(技術評論社)など、著書多数。

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