
Professional Web design
ウェブデザイナーになりたい人・自称ウェブデザイナーが溢れかえる今日この頃ですが、いったいクライアント側はどれだけデザイナーの仕事ぶりに満足しているのでしょうか? 新しい業界であり相場の判定がいまだ難しいとはいえ、払ったギャラ分だけの満足を与えないデザイナー・デザイン事務所は、そろそろ淘汰されるべき時期が来ているはずです。
本書の著者であるエスエスワン代表・松村氏は「ウェブデザイナーは、ウェブデザインだけできても駄目なんです。」と語ります。実際に人材を募集すると、HTMLやその他のスクリプトが少し書けて、ページだけデザインすればウェブデザイナーになれるという若者が数多く門を叩いて来るそうですが、「そういう方は軒並みお断りさせていただいています。」と松村氏は続けます。「モニタ上だけでイメージを表現・演出する以外に、そのクライアントはたとえば社名ロゴや封筒・ポスターなどの類いまで、トータルして頼みたいと、デザイン事務所に対して思っているかもしれないし、ウェブデザインだけしかできない人材が、クライアント側が表現したいイメージや今後の方向性などを的確につかんで細部にわたって表現することはできないでしょう。」ウェブデザインを含むすべてを包括する「デザイン」という恐ろしく大きなテーマを、正攻法で勉強して自分のものにしていきたいと考える、貪欲なデザイナーが今後必要とされていくというのです。
未来のウェブデザイナーが目指すべき指針を、この1冊でつかんでいただければ幸いです。
【目次】
Section1 サイト制作のワークフロー
Section2 Webデザインのための最低限の知識
①Web制作環境
②制作上のルール
③HTMLタグの実際
④Webまわりの管理
Section3 Eコマースサイト事例
①スルガ銀行ソフトバンク支店
②蘭ごよみ
③ブルーリボン
Section4 イベント情報サイト事例
①アップル「WPCエキスポ」
②アップル「高島屋ユーザー事例」
Section5 キャンペーンサイト事例
National「きれいなおねえさんは、好きですか。」
Section6 企業プロフィールサイト事例
①イージェーワークス・ドットコム/ejnet
②フェニックスエンジニアリング
Section7 製品紹介サイト事例
アップル「ファイヤーワイヤー」
Section8 サービス紹介サイト事例
①ソフトバンク・インベストメント
②ベリトランス