
- ISBN:
- 978-4-7973-5287-0
- サイズ:
- CD25A5D8-EC6E-435F-A497-957E473840EE
- ページ数:
- 328
- 付録・付属:
- -
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おすすめのポイント
(優子がいてくれれば、あんな連中に、負けなかったのに……)
夜更けの公園で一人泣いていた敷島咲希。
その前に現れたのは、智美と優子の担任雪村だった。
「――これだ、この人形を君にあげよう。敷島は、思い通りにならない人間関係に悩んでいたようだからね」
優しい言葉と共に手渡された、小さな人形。それは、敷島咲希の儚い願いを狂気に変える、禁断の鍵だった……。
ホリィ・ブローニングの左胸に宿る「災禍の心臓」が巻き起こす、凄惨な事件の数々が、日常を崩壊させてゆく。
誰もが、誰かを守りたいと想いながらも、その想いを嘲笑うかのように、傷つけ合うことしか出来ない少女たち。
だが、それでも、櫻井優子は疾走する。
呪われた夜の闇を。
自分だけに守れる誰かがいると信じて。
自分だけに出来る何かがあると信じて。
そして優子が辿り着いた場所で、待ち受けていた「真実」とは――。
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