
「燃料電池」のキホン
イチバンやさしい理工系
電気自動車や家庭用コジェネレーションシステム、さらにモバイル機器の電源用に、燃料電池を利用する製品がいよいよ市販されようとしています。本書は、最新の燃料電池の情報をまとめ、発電の基礎からタイプ別の特徴まで技術動向をやさしく解説します。
第1章 燃料電池とはなにか
第2章 燃料電池と二次電池ではどこが違う?
第3章 生活に深くかかわる家庭用燃料電池
第4章 生活や経済活動に欠かせない電気自動車への利用
第5章 ユビキタス社会を支える携帯機器用電源
第6章 業務用燃料電池について調べてみよう
第7章 スマートエネルギーネットワークと水素エネルギー社会
【本間琢也(ほんまたくや)】
大阪府生まれ。1957年に京都大学大学院工学研究科修士課程修了。通産省電子技術総合研究所(現産業技術総合研究所)に入所以来、エネルギー工学の研究に従事。1970年同所エネルギー変換研究室長。1979年筑波大学教授。1993年新エネルギー産業技術総合開発機構(NEDO)理事、筑波大学名誉教授。1997年燃料電池開発情報センター常任理事、2005年同所顧問。『燃料電池入門講座』(電波新聞)、『水素・燃料電池ハンドブック』(オーム社)など著書多数。
【上松宏吉(うえまつひろよし)】
1940年、神奈川県生まれ。法政大学工学部経営工学科を卒業。1962年に現在の株式会社IHIに入社。LNG冷熱発電、石炭ガス化、燃料電池(燃料電池プロジェクト部長)に携わり、2000年に丸紅テクニカルコーディネータ、2001年に有限会社エフシーテック代表取締役、2007年からコンサルタントを始める。著書に、『燃料電池発電システムと熱計算』、『水素・燃料電池ハンドブック』(共著)、『エネルギー用語辞典』(共訳)(いずれもオーム社)などがある。