
「再生可能エネルギー」のキホン
普及に向けて技術革新が続く次世代発電システムの現状と可能性
世界的に脱原発へと傾斜するなか、再生可能エネルギーへの期待は高まるばかり。本書は各分野の第一人者が現状の分析と今後の技術展開について、図解を用いてわかりやすく解説します。
再生可能エネルギーを導入することによって、地球温暖化対策に寄与し、国内のエネルギー自給率を向上させ、電力系統のスマート化による広い範囲の環境関連産業の育成と発展に寄与する効果が期待されています。
本書は、再生可能エネルギーの中で注目される太陽光発電、風力発電、バイオマス、太陽熱や地熱、海洋熱、廃棄熱の利活用、ならびに太陽光や風力発電の大量導入に欠かせない電力系統のスマート化に関する技術の特徴、問題点、将来展望について、わかりやすく図解でまとめています。いま以上に再生可能エネルギーについて理解を深めることのできる1冊です。
第1章 新しい電源のベストミックスを考える
第2章 太陽光発電システムのすべて
第3章 再生可能エネルギーのエース、風力発電
第4章 太陽熱・地熱・海洋熱・廃棄熱利用と熱電発電
第5章 バイオマスの可能性
第6章 スマートグリッドの技術 … ほか
■著者:
本間琢也
大阪府生まれ。1957年に京都大学大学院工学研究科修士課程修了。通産省電子技術総合研究所に入所以来、エネルギー工学の研究に従事。筑波大学名誉教授、1993年から新エネルギー産業技術総合開発機構(NEDO)理事。著書に『「燃料電池」のキホン』ほか多数。
牛山 泉
1942年長野市生まれ。1971年に上智大学大学院理工学研究科博士課程を修了し、足利工業大学に勤務。2008年より学長を務める。エネルギー変換を専門とし、風力発電などの研究に注力。著書に『風車工学入門』『風と風車のはなし』『エネルギー工学』など多数。
梶川武信
東京生まれ。1966年名古屋大学大学院工学研究科修士課程修了。通産省電子技術総合研究所(現(独)産総研)26年、湘南工科大学16年を通じ、熱電発電などの新発電技術の研究開発に従事。日本熱電学会会長。名誉教授。工学博士。著書に『エネルギー工学入門』『熱電学総論』など。