発売日 2012年08月11日(土)

空に欠けた旋律

著者名:葉月 双(著者) 駒都えーじ(イラスト)

¥600(税別)

ISBN:
978-4-7973-6925-0
サイズ:
文庫
ページ数:
280
付録・付属:
-

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著者・葉月 双

イラスト・駒都えーじ

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  • 世界が狭すぎるセカイ系

    1.0
    ホールデン

    こりゃひどい。基地に配属された新兵が「僕の名前は○○です。趣味は……」と4月始めのホームルームみたいな自己紹介を始める序盤で不安になりますが、これ以降話に関係する味方軍は主人公含めて「十代の新兵2人と魔女と隊長」の4人組のみ。この4人が配属されているのは「最終防衛基地」で、他に兵員無し。末期戦どころの騒ぎじゃありませんが、新兵が隊長にタメ口使ったり、この状況で敵に攻撃されての隊長の指示が「ぶっつけ本番」だったりと牧歌的です。戦略や戦術といった概念が存在せず、描写には迫力がない、と旋律以前に色んなものが空に欠けた戦闘場面を挟んで魔女が撃墜され、主人公の告白から始まる「終わらない戦争と世界を変える物語」…といえば聞こえはいいですが、特殊(かつラノベ的に陳腐)な設定も相まってそんな話を牽引するのは「味方4人と敵1人」というおそろしく狭い人間関係。地の文や台詞ではやたら「狂ってる」とか「壊れている」といった表現が登場し、それがこの作品の特徴のようですがその狂気が伝わって来ません。いくら「狂った世界を壊したい」とか「世界から逃げたい」的欲求を示されても、その「世界」を表現するのが「4人の基地と洋服買うショッピングモール」じゃ狭すぎるでしょ。後半には「実はある人物がクーデターを起こすつもりで…」といった展開も出てきますが、そもそも「この作品世界に軍上層部とか政府とかって存在してましたっけ」と感じるほどの唐突さは茶番劇にしか見えません。クライマックスも、「その規模で世界変えられても」とひたすら置いてきぼり。要所要所で脈絡無く登場するポエム口調は文体から死生観まで既視感漂う上に、腰砕けのネーミングセンスも相乗して、結果的に出てきたのは「スネークを撃墜した仕返しのつもりだったのかな? なんて考えた。スネークの友人かもしれないしスネークの恋人かもしれない。ああ、僕は人間を一人、殺してしまった。 仲間を撃墜されたから敵も撃墜して、討ったり討たれたり、撃ったり撃たれたり。 殺して殺されて死なせて死なされて。 そんな甘い螺旋に、僕たちは取り込まれている。」とか「最強を誇った漆黒の機体が、 無敗を誇ったギザギザハートが、 僕の最愛にして全てを捧げてもいいと思った相手が、 黒煙を上げながら、墜落していた。」とかの脱力文章。ちなみに「スネーク」とは敵のコードネームで、「ギザギザハート」は魔女さんの愛機名。へそで茶が沸騰します。あとがきによれば構想10年の力作だそうですが、その10年の間にすっかり陳腐化したセカイ系の、それも極端な世界観とそれに基づくストーリーは完全に意図せざるギャグであり、ついでにいうと残りの部分は11年前の森博嗣版スカイ・クロラの拙劣な模倣にしか見えませんでした。その結果「ある意味非常に独特の雰囲気」があるのは確かなので、そこを好きになれれば良い作品になると思います。私はなりませんでした。

  • 万人向けとは言い難いディストピアセカイ系

    3.0
    助六座

    ぶっちゃけると97年エヴァ劇場版辺りからスタンダードになったディストピアなセカイ系です。イラストとの共通もあって秋山瑞人の出世作『イリヤの空』のネガ版な感じ。ボーイミ―ツガールとコメディを引いて狂気とパラノイアを追加すると大体こんな話になりそうです。萌えとか、努力が報われるとか、ハッピーエンドとか、主人公がメカに乗って大活躍するカタルシスとか、そう言ったものは一切存在しません。後味も読後感も良いとは言えません。ああ、俺たちの戦いはまだこれからだ、みたいな?ただでさえ地の文で主人公がパラノイアを存分に発揮しているのに会話では他のキャラが狂気を吐き続けると言う地獄の黙示録状態。正直読んでいて疲れました。登場するキャラは皆どこか頭のネジが飛んでいて、命を削る兵器に乗って、救いの見えない絶望的な戦いに挑む。プラス要素が何にも有りません。主人公とヒロインの関係ですら、エヴァ並にヒドイ。ある種のサイコホラー的なモノに耐性、もしくは愛好する人向きな作品です。具体的に言うと、こう言ったマイナス要素を快感に変えられる人向けです。その割には結構メカ設定に気合が入っているのが何とも。

  • 何を伝えたいのかさっぱりわからない作品

    1.0
    ホリ・トオル

    初めて600円ぽっちを後悔したラノベでした。作者の自己満としか思えない作品。

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  • 空箱零士

    ★★★ キャラの薄っぺらい狂人アピールは酷く鼻につくが、それを抜きにすれば結構まともなセカイ系の作品。ロボへのフェティッシュのなさも含めて、世界観の現実感のなさも全体的にキャラが幼い点も主人公の精神世界とマッチしており、結果的にセカイ系の作品世界の構築に成功している。幼いという指摘自体はその通りだが、むしろこれはその幼さを書いた作品だろう。ただしそれ以上の価値を見出すことは難しく、それだけで終わってしまった感も否めない。セカイ系としてはむしろ優等生なくらいだが、偉大な先行作品と伍しうる要素は見当たらない。 続きを読む

  • ドル箱

    奨励賞感想。ん~随分と「イカれた」作品であり、少しオナニチックに書かれ、文章力の構成が「ぶつ切り」状態。恐らく、登場人物への想いを「著者がトランスして書き上げたかった」のではなかったのか。この「共鳴と想い」がこの作品テーマを示していると私は読みましたが、如何せん、まだまだ「幼い」今後、もっと、自作にのめり込まず、第三者の視点描写やプロット、構成、起承転結を「冷めた理念」で書ければ、少しは読めるラノベ作家に成るのでは?と視ました。2巻家にあれば(あったかな?)読み、無ければ切りましょう。その位のレベル。 続きを読む

  • ぺてがり

    主人公がメインヒロインと付き合うため、彼女がいる部隊に入隊し、そのヒロインに引きずられ堕ちていくお話でした。主人公とメインヒロインが友軍をあっさり殺すなどなかなかどうしようもない人物で、そのような行動に共感を覚えることが出来ず、個人的にはいまいちでした。なお、ストーリーはだいぶ重たく救われそうに無い感じなので人を選ぶ作風だなと思いました。 続きを読む

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