誰にも相手にされなかった人がメンタリズムで人生が180度変わりました。なぜだと思いますか?

人間の深い心理を知ることで、相手の心を読み、心を操作することで、すべてを思い通りにできるとしたらとれも素晴らしいと思いませんか?私たちの「意思決定」は想像以上に他人の行動に釣られやすいということがいえるのです。本書では、私の経験上、誰にでも使えて、効果の高い技術を選びました。多くの心理本には、素人が使えないものも多い中、時間の取れないあなたのために「即効性」を意識して、厳選したテクニックをお届けします。
アクが強い人を素直に従わせる

アクが強い年下の部下を、どう扱えばよいか悩む人も多いのではないでしょうか?敬意を払いつつ、諭すように注意するのが一般的ですが、実は「少し面倒なことを頼んだほうが従順になる」のです。これは、相手のことを考える時間や密度を意味する「自我関与」という心理が関係しています。

調査実験で一度出会った印象的な人間に対して、そのあと接触がないと、徐々に自分の中で理想化が始まります。実際に会うよりも会わないほうが、相手が勝手に理想を高めてくれるのです。これを上司に叱られた時に利用しない手はありません。もし、あなたが何かの失敗をしたらプラスの印象を残すように誠意を込めて、これでもかというくらい謝ってください。上司も叱りたくて叱っているわけでなないので、あなたの誠意ある謝罪が印象に残ります。

ビジネスの場でも、あなたの選ばせたいものを、相手に選ばせる方法があります。たとえばAとBの商品があります。あなたはBの商品を目の前のお客様に売りたいのですが、相手はどちらにしようか悩んでいるようです。「どちらの商品もいいですよ。Aは機能性が高いですし、Bはスタイリッシュです」と言いながら、売りたいBの商品をAの商品より一瞬相手に近づけます。一瞬動きのあったBに目がいきます。すると80%の人がBの商品を選びます。

まず無意識の「なだめ行動」は外部からのストレス、特にプレッシャーをかけらえた時によく出る「喉に触れる」行為です。「額に手を添える」のは恥じらいを感じたり、何か悩みを抱えていたりする時です。また緊張する時によくするのが、「首をマッサージする」しぐさです。心拍数を下げる効果があるため、無意識に行います。相手のしぐさを観察し、心理を推し量りながら会話を進めれば、あなたの望む通りの結果を導き出せるのです。

お客が、あなたの商品の興味を持っているかどうか、「体の動き」を見れば、簡単にわかる法則が存在します。あなたが緊張した時、手が冷たくなりますよね。実がこの時、あなたの血液は一気に足に集まっているのです。なぜ足なのか?人間は本能的に恐怖を感じた時、その場からいち早く逃げ出さなければならないと思うからです。この習性を利用したのが足の向きです。足の向きがあなたに対して真っ直ぐ向いていれば、脈はありますが、足が外……これは早くあなたから逃げたいという動きであり、あなたの商品に興味がないという信号です。